ヴィンテージ絵本 NINE RABBITS and another その6
でもちょうどその時、一番小さなうさぎが喜びの悲鳴を上げました。
「彼が何か残してるわ!見てー暖炉の上を!」
すると暖炉の上の棚にはすべて黄色いリボンが結ばれた9つの小さな緑のバスケットが一列に並んでいました。
そして、それぞれキャンディ―の卵がいっぱい入っていました。
ミスター・ラビットは驚いているように見えました。
「なんてことだ、あのお客さんがすべての土地でもっとも有名なウサギだったとはー彼がイースターラビット!」
「私たちは疑うことさえしなかったわ!」とミセス・ラビットは言いました。
「もし僕たちが知っていれば、彼にきちんと尋ねることができたのに」と一番年上のうさぎが言いました。
ミセス・ラビットは微笑みました。
「この方が良かったのよ。暖炉で彼を心地よくさせることができて嬉しいわ」と彼女は言いました。
その後、彼らはイースター・バニーが残していった卵を食べるために座りました。
彼らの中で一番小さなウサギは1つ取ってかじると、嬉しそうに手を叩きました。
「うーん」と彼は言いました。
「このキャンディーって断然オシャレじゃない?」
他の小さなウサギたちはおしゃべりするのに忙しすぎて微笑むだけでした。
それはつまり彼らがまったく同感だったということです!
おわり。
今までご紹介したヴィンテージ絵本でもかなり長いストーリーでしたが、お楽しみ頂けたでしょうか?
痩せこけてくたびれたウサギが実はかの有名なイースター・ラビットだった、という、まさにイースターにふさわしい絵本でした。