ヴィンテージ絵本 NINE RABBITS and another その2
背の高い痩せこけたうさぎは頭を掻いて空を見上げました。
「私にとっては悪いニュースです」と彼は言いました。
「雨になるようだが、私は爪先まで疲れています。しかし、もしよろしければ、あなたの前庭で横にならせてもらいたいのですが。体を伸ばすのにいい乾いた草がありますね」
「それで大丈夫ですか❔」
「ええ、ありがとう。おやすみなさい」
「おやすみなさい」とうさぎ一家は一斉に言いました。
彼らはみんなずっと見たり、聞いたりしていましたが、ドアが閉まると「お気の毒だわ」とミセス・ラビットが言いました。
「ああ、本当に気の毒なことだね」とミスター・ラビットが言いました。
「しかし、私たちに一体何が出来る❔我々はまったくぎゅうぎゅう詰めなんだ。この小さな家に9羽のうさぎがいるんだからね。もうひとりーそれは多すぎだな」
子どもたちは窓に走り寄りました。
「今彼は横になってるよ」と彼らは言いました。
「彼は頭を石の上に乗せたよ」
ミセス・ラビットは少しの間考えました。
それから彼女は子どもたちに言いました。
「枕があれば彼はもっと快適だと思うわ。私のをあげましょう。彼女はそれをすぐ彼に持って行きました」
「おや、ありがとう」と彼は言いました。
「今や私の頭は巣の中の鳥のように居心地がいいよ」
ミセス・ラビットは喜びました。
彼女が家の中に戻って来るとミスター・ラビットは「とても親切な行いだったね」と言いました。
つづく。