Guess How Much I Love You その2
夕方から恐ろしいぐらい風が吹き荒れています。
この冬は本当に気候が安定しませんね"(-""-)"
朝、妙に頭痛がするなあと思ったのも、このせいか、と。
気象病同志の皆様、無理なく過ごしましょうね。
では、続きです。
その時、小さな栗色の野ウサギはいいことを思い付きました。
彼は逆立ちして、足を木の幹の上に伸ばしました。
「つま先まで君のことずっと大好き❗️」と彼は言いました。
「それなら、ぼくは君のつま先までずっと好きだよ」と大きな栗色の野ウサギは小さな栗色の野ウサギを頭上に振り上げながら言いました。
「ぼくが跳べる高さと同じぐらい君のことが好き❗️」と小さな栗色の野ウサギは上下に跳びはねながら少し笑いました。
「でも、ぼくはぼくが跳び跳ねられる高さと同じぐらい君のことが好きだよ」と大きな栗色の野ウサギは微笑みました。
そして、彼はとても高く跳んだので、彼の耳は上の枝に触れました。
いい跳躍だなあ、と小さな栗色の野ウサギは思いました。
ぼくもあんなに跳べたらなあ。
「ぼくは小道を下って川までずっと君のことが大好き❗️」と小さな栗色の野ウサギは鳴き声を上げました。
「ぼくは川を渡って、丘の向こうまで君のことが大好きだよ」と大きな栗色の野ウサギは言いました。
それってとても遠いなあ、と小さな栗色の野ウサギは思いました。
彼はもう眠すぎて、考えることが出来ませんでした。
それから彼は刺の茂み越しに、大きな暗い夜を見ました。
空より遠くにあるものはありません。
「ぼくは月まで君のことが大好き」と彼は言い、目を閉じました。
「ああ、それは遠いな」と大きな栗色の野は言いました。
「とても、とても遠いな」
大きな栗色の野ウサギは、小さな栗色の野ウサギを葉っぱのベッドに横たえました。
彼はかがみ込み、おやすみなさいのキスをしました。
それから、近くに横になり、笑顔でささやきました。
「ぼくは月に行って戻ってくるぐらい君のことがすごく、すごく好きだよ」
おしまい。
どれだけお互いのことを好きか言い合う可愛らしいお話ですが、この2匹の関係はなんだと思います❔
実はパパと子どもなんですって‼️
ウサギのパパはこんなに愛情深いんでしょうかね❔
なんとも微笑ましい親子ですよね😃
そして、このお話には続きがあります。
なんと25年ぶりの続編と帯にある日本語版の本に昨年出会いました。
日本語版なので、そのまま紹介するのはちょっと…ですから、簡単な粗筋とともに明日また紹介しますね。