Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

祈りの回廊

昨日は2つ大きな仕事があり、さすがにちょっと更新できませんでした。

2つ目が終わってヘトヘトで帰宅したら、癒やしなものが届いてましたよ。

春と秋の年2回刊行されるフリー冊子「祈りの回廊」です。

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旅行に行く度にもらってくるぐらい大好きな冊子なんですが、今年はコロナのせいでまったく行けてないので、これも手に入れられないなあと思っていたところ、送って頂けることに。

送って下さったのは、奈良の小さなホテルこと奈良倶楽部さんです。

以前から泊まってみたい憧れのホテルで、奈良の情報も積極的に発信されていることからよくブログを拝見させて頂いてたんですね。

そしたら、「祈りの回廊」のご紹介があり、web版でも読めますってことだったんですが、希望だったら冊子版も郵送しますとあり、ご厚意に甘えて送って頂きました。

今号は奈良時代、疫病の流行に当時の人々がどのように立ち向かったのかということから、コロナ禍の現代、私たちはどのように立ち向かうべきなのかのヒントを伺うことができる内容です。

奈良時代に疫病がはやったときには、今と同じように大皿を囲んで食事する生活様式から、小皿中心になり、困窮者に対しては租税の免除や湯薬の支給などの施策がとられ、米や布などの支給も行われたそうです。

今から千年以上前の時代でも、同じようなことが行われていたのはすごいですね。

また、東大寺別当狭川師と墨坂神社宮司太田氏の特別講話はコロナ禍において、どのような心構えで生きていくことが必要なのかを教えてくれています。

狭川師の講話では、正しさを見失わないように、根気強く学び、知性を得ることが大切であること、そして、ルーツを辿ることで物事の見え方が変わることを知ること、という言葉が心に残りました。

天平時代に飢饉、干ばつなどの自然災害、疫病などの社会不安を鎮めるために建立された東大寺では、安心・安全に人々を迎え入れるための体制を整えているところで、その一貫として法要を生中継したり、新しい様式を切り開いて行っているのだとか。

SNSは、もうひとつの参道」という記事では、同じように積極的にSNSを使って発信している春日大社長谷寺などの取り組みも紹介されていました。

祈りの形態も新しい生活様式によって変化しているところなんですね。

また、墨坂神社宮司の太田氏の講話には、以前のようにたくさん話すことはできないかも知れないけれど、玄関まで出て、顔を合わせた人に挨拶してみる、声を掛けてみることをしてください、と。

「話す」ということは自分の中に持っている憂いや執着を「手ばなす」ということで、一種の「祓い」であるという考えに、なるほどなあ、と。

とかくソーシャルディスタンスということが言われがちですが、人との距離を置くことにフォーカスするのではなく、人との関わり方について見つめ直す良い機会と捉えると新たな気づきが得られそうですね。

この他に秋の秘宝・秘仏特別開帳の紹介やあっちこっち石めぐりと題して、奈良に点在するさまざまな巨石の紹介もあり、コロナ禍が収まったら次はここに行ってみたいなあと夢が膨らむのでした。

送って頂いた奈良倶楽部さんには本当に感謝です。

過去のものと一緒に大切に保存しますね。

↓は過去に旅行してもらってきた「祈りの回廊」と「なら温故知新」。

「なら温故知新」の方も読み応えたっぷりな冊子なので、奈良を旅する機会があれば、手に入れられることをおすすめします。

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おまけ画像は奈良とはなんら関係ない、今年初のマロンスウィーツ、栗ロールです。

栗のお菓子をあちこちで見かけるようになると、本格的に秋なんだなと思いますね。

本日は母のお供で自宅から30分ぐらいのSCに買い物に行ったんですが、その帰りに近くのcafe de shoWさんにお邪魔してお茶してきました。

渋皮煮の栗がとても大きくて食べ応えありましたよ。

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