Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

四国へんろ展

5連休中、ひたすら寝たRosemaryです。
抗いがたい眠気が襲ういつもの時期と重なったのもあるのですが、まあびっくりするぐらい寝れました。
がっつりお昼寝をしておき、夜も22時には就寝という、すこぶる健康優良児並みの生活だったので、だいぶ生き返りましたよ。
ま、その分、朝とか夕方にお外で元気に活動もしましたけど。
庭がすごい荒れ果てていたので、復元するのが大変でしたとさ。

今日はこっちに帰ってくるついでに、前売り券を買っていた、『四国へんろ展』を見てきました↓。

今年で四国霊場開創1,200年なんだそうです。
それを記念して、四国四県で順次開催されるのがこの『四国へんろ展』。(巡回展ではなく、各県で展示内容は異なります。)
本展では、県内の札所に脈々と受け継がれてきた貴重な仏像、絵画、工芸品、仏具、文書、遍路石などを一堂に展示してあります。
中でも目玉は空海が生まれた香川県の第75番札所、善通寺所蔵の国宝『一字一仏法華経所品』(公開期間8月23日〜8月30日)。
文字を空海が、仏様の絵を空海の母がしたためたとされるものです。
文字と仏様の絵が交互に描かれてるんですが、仏様の表情が1つ1つ違っていて、こういうものは他にはないんだとか。

他に印象に残ったのは、室戸岬にある第24番札所最御崎寺所蔵の大理石製とも言われる優美でやわらかな『石造如意輪観音半跏像』(重文)と、縦1.5メートル、幅1.3メートルを超える対幅『絹本著色両界曼荼羅』(高知県指定文化財高知県第29番札所国分寺所蔵)。
半跏像は右足の一部がないんですが、それは漁師が海の事故に合わないよう祈願して、切り取ったらしいです。
貴重な仏像にそんなことしてもいいのかと今なら思いますけど、当時はそうすることで海の事故に合わないと信じられていたんでしょうかね。
曼荼羅の方は、とにかく大きくて、なんとも圧巻。
色がかなり褪せてるのが残念なんですけど、あれ、修復できないのかなあ。

他にも、徳島県東福寺所蔵の『笈(おい)』と呼ばれる、巡礼行者が、札所・霊場を巡拝する時、仏像や書物物品を入れたものを背負って行く桐製の箱みたいなのがあったのですが、こんなの本当に背負って歩いたの?ってぐらい大きくて、立派なものにびっくりでした。
だって、観音開きになる箱の中に弘法大師坐像、扉には四天王、その上の中心に大日如来、左に弥陀三尊、右に薬師三尊、前に金仏の釈迦如来像四体安置してあり、最上段に、富士山と日天月天、中央に仙元大菩薩の刻印の銅版が貼付けてある、という、ものすごい箱なんですよ。
これ背負うなんて不可能でしょ?という装具なんですが。
ってか、こんなの背負ってたら、追剥にあいそう、と思うのは私だけ?
きちんと完全なものとして残ってるのはこれだけみたいですね。

私は敬虔な仏教徒でもなんでもありませんが、うちの両親、とりわけ父は88か所めぐりとか、石鎚山登山とかそういうことを熱心にしてるんで、子どもの頃から身近な存在ではありましたね。
父はつい先日も88か所めぐりに行ってきたらしい。
もちろん、行くときはこのスタイル↓ですよ。

ただ、仕事が忙しいので、歩き遍路じゃなく、車ですけどね。(苦笑)

私みたいにあまり仏教の知識がなくても、貴重な資料を色々見ることができるので、面白いと思いますよ。
ただ、会場が暗くて、あまり細部まで見ることはできなかったかなーと。
古くて色あせているものが多いので、暗いと余計に見づらいのよね。
せっかく貴重なものなんだから、もうちょっと見せ方工夫すればいいのに。

☆おまけ☆

美術館カフェで食べたチーズケーキ。
こってりしてなくて、さっぱり味で美味しかったよ♪