Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

雨の日の楽しみ方

またまた雨に逆戻りの1日ですね。
はてなダイアリー今週のお題は「雨の日の楽しみ方」。
雨の休日、皆様は何をしますか?
私は…とりあえず寝る。
って、そんな答えじゃ面白くもなんともないですな。
正解は、雨でも気にせず過ごせる美術館に行く、です。

今日は整体に行った後、「日本近代洋画への道」というエキシビジョンを見てきました。
近代洋画への道とある通り、明治に入って、日本画から西洋画へと移り変わる過渡期の作品を多くみられます。
これらの多くは、ディーゼルエンジンでおなじみのヤンマーを創設した山岡孫吉さんが、忙しい仕事の合間にコレクションしたものだそう。
余った資産をこうして貴重な文化財や芸術の保護に費やす人こそ真の企業家ですね。

さて、感想はというと、一連の作品群を見ていくと、如実に日本画から西洋画への変遷が見て取れて面白いです。
初期の頃は狩野派などの日本画のタッチがまだ随所に見られて、どことなくぎこちない西洋画といった感じなのが、どんどん西洋画らしくなっていくんです。
この時代に外国に出て絵を学ぶというのは、今よりずっと困難だったと思うのですが、多くの画家たちがこの一大ムーヴメントというか、西洋画に触発されて、まったく未知の世界に身を投じたんだなーと思うと、それだけでロマンを感じちゃいますね。
どれも世界的な名画ではないけれど、この人たちなくしては日本における近代洋画の発展というのもなかったわけですから、機会があれば一度見ることをお勧めします。
ちらっと検索してみたら、このエキシビジョン、他の県でも開催されていたので、今後あちこちで開催されるかもしれませんよ。
ちなみに、山岡コレクションの中にはこの人の作品も↓。
[rakuten:auc-eurasia:10000266:detail]
写真の絵画ではありませんが、数点見られます。
日本近代洋画では多分一番著名な人ですよねー。
この絵、学生時代に美術の教科書でもお目にかかったような。