Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

本当の豊かさとは

3連休初日ですね。
午前中は部屋を掃除しました。
ここ2週間掃除できてなかったので、酷かった。(^_^;)
庭の花も荒れ放題でしたし。
夕方、花の手入れをしながら、なんでこんなに花が荒れてるんだろうと考えたところ、今日が2週間ぶりの休みだったことに気付く私。
地震のことで頭がいっぱいで、うっかり失念していましたが、先週末は仕事でした。
どうりで部屋も庭もすごいことになってるし、私も疲労感が抜けない訳だ。
疲労からの快復具合はいまひとつですが、とりあえず、部屋も庭も現状復帰できたので良しとしましょう。

朝、洗濯物を干していたら、どこからとも鳴く鳥のさえずりが聞こえました。
空は蒼く澄み渡り、水仙が綺麗に咲いている。
そういうなんでもない光景や音に、ささやかな幸せを感じます。

本当の豊かさとはなんなのだろう?
この1週間ずっと考えたことでした。
私たちは原発安全神話の上にあぐらをかき、次々と便利だからとの安易な理由で様々な電化製品を生みだし、利用してきました。
しかし、自分の子どもの頃を振り返ってみると、あまりにも生活様式が一変していることに今更ながら驚きます。

例えば、夏の暑い時期は扇風機、冬の寒い時期はストーブかコタツが子どもの頃の定番でした。
それがいまやエアコンに取って代わられ、床暖などというものまであったり。
次々に登場する便利で快適な製品。
でも、それらを使用するためには膨大な電力が必要です。
夏は暑いもの、冬は寒いものとして享受することを放棄し、無理やり快適な環境を作り出した結果、私たちが得たものはなんだったのでしょう。
室内を快適にするためにエアコンを稼動させることにより、返って、地球温暖化を加速させ、うっかり外で過ごせないような環境を作り上げたのは私たちです。

今回の災害及び原発事故は、自然環境に配慮することを忘れ、搾取するばかりだった私たちへの強烈なしっぺ返しのように思えてなりません。
自然と共存することを忘れ、高度に発達しすぎた文明は、いつかその代償を払うことになる。
かつて、同じように高度な文明を有しながら、突然の自然災害に飲み込まれてあっという間に滅びた文明も存在します。

どれだけ文明が発達したところで、自然の驚異の前では無力です。
オール電化などその際たるものでしょう。
今回、真っ先に役に立たなくなったのはそういった必要以上に便利さを追求したものばかり。

停電になって夜はすることがなく暇だ、と言った人もいましたが、本来人は夜眠るものです。
古来からの生活様式を崩して、湯水のように電気を使い、煌々と照らした明かりの下で勝手気ままに生活することと引き換えにして、今回私たちが失くしたものはあまりに大きすぎます。
本当の豊かとは何なのかを見つめ直し、新しい未来を創造していくことが今私たちに架せられた課題ではないかと思います。