Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

絶対言えない言葉

東日本大震災が発生して1週間が経過しました。
日本中がこの震災のことを考えない日はなかったでしょう。
私も日々色んなことを考え、ここに書こうとしましたが、多くは言葉になりませんでした。
被災された方の心情を慮り、その哀しみや恐怖、苦しさを思いやることは出来ても、結局私は安全地帯にいる立場の人間なのです。
本当に想いを分かち合えるのは同じ立場の人間でしかありません。
そう思うと、勝手なことは言えない気がしました。

特に、今日まで意図的に避けてきた言葉があります。
それは「頑張って」。
私は被災してない立場ですから、この言葉が善意で発せられていることは良く分かります。
が、被災地の方たちはマックス頑張ってる状態です。
マックス頑張ってる人たちにこれ以上どう頑張れというのか。
中には「頑張っていただきたい」という風に書いている人もいました。
被災地の方たちに配慮して「いただきたい」という表現にしたのでしょうが、なんとなく上から目線なニュアンスにも聞こえませんか?

今回、色んな人の言語感覚が垣間見えて、私自身色々と考えさせられました。
もっと言葉の使い方に配慮できるように気をつけないといけないですね。

今日たまたま職場の同僚の一言にも久々にかちんと来たので、余計にそう思うのかもしれませんが。
1分1秒を惜しんで働いている人間に向かってその一言か、と思うと、情けないやら腹立たしいやらで、ホントに悔し涙が出そうでした。
ま、究極の負けず嫌いなので絶対泣きませんけど。
代わりに、怒りのパワーで8時まで残業したさ。
というわけで、今日のところはもう寝ます。

明日辺りから、このblogでも楽しいことが書けるようになるといいのですが。

私信
kido-py358様、安芸♪子さん、コメントありがとうございました。
今日は上記のような理由により、精神状態が極めて悪いので、レスは明日させてくださいね。

追記
今朝、被災地で活動されていたドクターの談話を読みました。
現地のあまりの惨状と被災者の方の様子に、とてもではないが「頑張って」とは言えなかった、と。
「いつでもここにいますから」と声を掛けるのが精一杯だったそうです。
「頑張って」ということは容易い。
けれど、その一言は頑張ればもっとできるという余力のある人に掛ける言葉であり、やはり、精一杯頑張っている人に向かって言う言葉ではないのだと思いました。
じゃあ、他にどんな言葉を掛けるべきなのか、と問われると、明確な答えはでないのですが。
ただ、完全には相手の立場に立てなくても、可能な限りその状況を把握して、その状況に見合った言葉をかけることが最善なのではないかと。
このドクターが掛けた「いつでもここにいますから」という一言は、「頑張って」よりずっと被災者の方の心に響いたのではないでしょうか。