Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

絶対泣かない

今日は空き時間がまったくなかったうえに、夕方から始まった会議は2時間半やっても終わらず、明日に持ち越されました。(ーー;)
おかげで、帰宅もいつも以上に遅くなってしまったため、ヘロヘロであまり物を書く精神状態ではないのですが。
とりあえず、きぃさんから借りていた山本文緒さんの『絶対泣かない』を読了したので、さらりとあらすじ&感想を。

絶対泣かない (角川文庫)

絶対泣かない (角川文庫)

あなたの夢はなんですか? 今の仕事に満足してますか? 仕事に誇り、持ってますか?
お金のためでもあるけれど、お金以外のためにも、人は働く。
職場におこるさまざまな人間関係とハプニング、プライドにもまれて、ときには泣きたいこともある―。
専業主婦からエステティシャンまで、15の職業のなかで、自立と夢を追い求める女たち。
人知れぬ心のたたかいを描いた、元気の出る小説集。

というのが、おおまかなあらすじです。
で、読後の感想は奥田英朗さんの『ガール』と同じような系統だな、と。
どちらの物語も、それぞれの仕事の現場で悩みながら、最後はそこに一筋の光明を見出していく姿を描いてるんで、同年代の働く女性が読むと多少なりとも共感するだろうし、私も頑張ろう、と思える話ではあります。

ただ、『ガール』同様、どうも私の感性は素直じゃないというか、これを読んだからと言って、ものすごーく励まされるとか、元気が出る感じはしないのですが。(^_^;)
なんか、それぞれの主人公たちに自己投影するというより、一歩引いて見てしまうんですよね。
リアルすぎて逆にハマり切れない感覚というのかなー。
あと、短編だからというだけではなく、妙にこなれた文体故か、サクッと読めすぎてしまい、後にあんまり残らないような・・・
200ページぐらいしかないので、実はこれ、土曜日に病院で診察を待ってる間にあらかた読んでしまったという。
読んでる間はもちろん面白く読むんですが、読み終わった後、だから?という程度の読後感しか残らなかったんですよ。
なので、このレビューを書くのもどうしようかなーと迷ったりもしたんですけど。

むしろ、本編そのものより、文庫版あとがきの方が印象的でした。

あなたはあなたの仕事が好きですか。
必ずしも好きである必要はないと思います。
恋に落ちるように仕事に没頭するのも素敵だけれど、たとえば感じのいい友達みたいな仕事、あるいはそんなに仲良くはないけれど一緒に暮らしている家族みたいな仕事、そんなふうに自分と仕事に距離感を持って接するのもいいな、と最近思うようになってきました。

私の場合、これでしかお金を稼げないから、ってことでこの仕事を選んだという超不純な動機ですから、必ずしも全面的にこの仕事が好きというわけではありません。
ま、何年もやってるうちにそれなりに遣り甲斐とか楽しいなと感じるようにもなってきましたが、未だに好きではない部分もあるし。
そういう意味で、自分と仕事に距離感を持って接するのもあり、という著者の言葉には、なるほどねーと。
ま、嫌いにならない程度にうまく距離感をとりつつ、仕事とプライベートがいい感じで作用するといいかな、と思ったりしたのでした。

今日のお花

庭のミニ水仙が咲きました。
撮影しづらい場所に咲いているので、3本だけ切ってきて生けてみた。
薬壜を利用して作った花器にぴったりな背丈ですよ。