Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

Happy New Year!



画像はトナカイからウサちゃんにバトンタッチ&お正月の風物詩、千両です。

さて、2011年がスタートしたと思ったら、元日の夜もふけつつありますね。
ちなみに、新年早々プチ薀蓄ですが、『新年おめでとう!』にあたる本日のblogタイトルをしばしばA Happy New Year!と勘違いしている人がいますが、これは間違いです。
Aが付くってことは『新年おめでとう!』ってフレーズを1つ、2つって数えるのかって話になりますよね。
鉛筆や消しゴムじゃあるまいし、挨拶を1つ、2つと数えたりはしませんよ。
Happy BirthdayやGood morning.にもAは付いてないじゃないですか。
Aが付く場合は、挨拶としてではなく、文脈の中で名詞として使われている場合ですのでご注意を。

と、それはさておき、2011年のスタートは皆様いかがでしたか?
私は朝からお遣いに行かされておりましたよ。(^_^;)
というのも、例年大晦日に帰省する弟によって、大抵何かしらご馳走らしきものが調達されてくるのですが、今年に限ってヤツは手ぶらで帰ってきやがったのです!
近頃出張で度々大阪に行っていると聞いていた母などは、大阪土産まで期待していたというのに、蓋を開けてみれば何もなし。
どうやら目に傷が付いて眼帯をはめてる姿を晒したくない、との思惑から手ぶらで帰宅したらしいのですが、それならそれで事前に連絡してよね、と。
お節は生〇で届く手はずだったこともあり、実は29日に買出しに出た時にはあまり大したものは買ってなかったのですよ。
これがまあ、家族だけならあるもので我慢するかとなるところ、元日には叔母夫婦がやってくるのでそうはいかず。
使えない弟の代わりに、私が買い出しに走らされたのでした。(ーー;)
ま、思ったほど混んでなかった、っていうか、空いてたので良かったけどぉ。

ついでに、何か本でも買って帰るか、とスーパー併設の書店で手に取ったのが、本県出身のミステリ作家、西澤保彦さんの本↓。

聯愁殺 (中公文庫)

聯愁殺 (中公文庫)

タイトルは『れんしゅうさつ』と読みます。
この方の本は、デビュー作の『解体諸因』を手に取った記憶はあるのですが、ストーリーはさっぱり思い出せず。
確か本格派の人だったよなー、ということで、きぃさんから先日お借りした『インシテミル』が呼び水になったのか、久々に本格ミステリを手にしてみました。
で、午後からずーっと読んでたのをさっき読了。
ストーリーはざっとこんな↓感じ。

晦日の夜、連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団『恋謎会(れんめいかい)』の面々が集まった。4年前、彼女は何故襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが…。(文庫裏のあらすじより)

多重解決モノの古典的名作『毒入りチョコレート事件』byアンソニー・バークリーと妄想推理(めくるめく仮説推理とその崩壊)を展開して読者を魅了したコリン・デクスターを足して西澤流に味付けしたらしい本書は、確かに恋謎会の5人のメンバーがツッコミどころ満載の迷名推理を次々に披露していくわけですが、割と初期の段階で連続無差別殺人事件の唯一の生存者である主人公・梢絵と他の被害者との間にあるミッシングリンクについては気がつきます。
むしろ探偵役の彼らがその結論にたどり着く方が遅いな、と。
真犯人についてもかなり最初から私はその可能性を疑ってたのが案の定だったんですが。(詳しくいうとネタバレなので言えない)
大体、疑り深い、察しの良い読者なら、大筋は途中で読めてしまうと思います。
が、油断してると最終章でものすごいどんでん返しがやって来るんですねー、これ。
しかし手放しで褒めちぎれないのは、その後味の悪さ。
新年早々こんな本を選んでしまった自分の嗅覚に、なんだかなあという気分が拭い去れなかったりするんですが。(^_^;)
いや、面白いと思いますよ。

でも、ぶっちゃけ、『インシテミル』の方がはるかに後味はいいかもしれない。
ってか、こっちの作品の方がいまひとつ集中しきれなかったなぁ。
その主たる要因は、登場人物の苗字の難解さ。
だって、翻訳ミステリばりに登場人物紹介ページが最初にあるんですよ。
なんでだ、って思ったら、それぞれの名前が難しすぎて、覚えられないっちゅーねんっ!!
何度も最初のページに戻らざるを得ない煩雑さときたら。(泣)
和モノで登場人物の名前が覚えられないってどういうことだとお思いでしょうが、ひとつ次の人物たちの名前を読んでみて下さいよ。
一礼比 梢絵、双侶 澄樹、凡河 平太、矢集 亜李沙、丁部 泰典、泉館 弓子、修多羅 厚と主要登場人物たちの名前だけでもこの調子。
これに加えて全ての登場人物、地名、登場するマンション名など変わった名前のオンパレード。
タイトルからして意味不明。
インシテミル』の方が作中でちゃんとタイトルの手がかりが明示されてる分、よっぽど親切ですよぉ。
どう、こんな作品、あなたは読んでみたいですか?

あーあ、年末に読了した宮部みゆきさんの『小暮写眞館』が最高に良かっただけに、その後がこれかと思うと、納得がいかなーい!!

なんだか、新年最初のblogがこんなのでいいのか?と思いつつ、今年最初のブックレビューになっちゃいました。
お休み中はたくさん本を読みたいと思ってるので、オススメ本があったら皆さんも教えてくださいね。
私のイチオシは↑にあげた『小暮写眞館』。
これはまた詳しく書こうと思いますが、700ページとか全然ものともしませんからー。
ってか、むしろ、こんなに長くこの世界に浸らせてくれてありがとう、って絶対思えます!

今日のカード

ウサギ年で1日なので、1歳のウサギさんバースデー・カードをチョイス。
昨日紹介したクマちゃんと同じく全身白いファジー加工が施されてますよ。

それでは、皆さま、2011もゴン太共々ヨロシクね〜。

私信1
Tへ
過去記事までさかのぼって読んでくれたみたいでご苦労様。(笑)
リアル私を知る人に読まれると、ものすごくハズいんですが。(汗)
また、いつでもどぞ。
風邪早く治しなねー。
また遊ぼうね☆

私信2
Sちゃんへ。
夕方またすごいお届けモノが来たよぉ。
びっくり&おたけびでした。
いつもホントにありがとう!
また、ここで紹介させてね。
メールものちほどしまーす。