Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

Reich Karoly

以前にこんな↓切手をご紹介したのを覚えてらっしゃいますか?

ハンガリーを代表する挿絵画家レイク・カーロイさんのイラストが図案に採用された切手です。
前々からこの方の絵本が欲しいなーと思いつつ、その愛らしいイラストからとても人気が高く、ずっとご縁がなかったのですが、この度初めてゲットすることが出来ました〜♪
それがこちら↓。

厳密に言うとこれは絵本ではなく、子どものための教育図書だそう。
図書館に置かれていた本らしく、中表紙にはブックポケットも残ってます。
貸し出し用だったのか、閲覧のみだったのか分かりませんけども、丁寧に読まれてたんでしょうね。
とってもキレイな状態で私の手元までやってきてくれました。
全96ページのうち、3分の2ぐらいにレイク・カーロイさんの挿絵があります。
どのイラストも色彩豊かに色々な動物や子どもが描かれていますよ。
全部のページをお見せしたいぐらいの可愛らしさなのですが、そうもいかないので、私が特に好きなイラストを載せますね。

「わかりやすいように、そして怖くならないように、竜でさえも、怖いものにならないように。」
それが絵本挿絵を描くうえでレイク・カーロイさんが気をつけていたことだそうです。
その言葉通り、どの動物もほっこりするような温かみと優しい表情をしてますよね。

「草原を静かに歩いたり、なだらかな丘の谷間をはしゃぎ回ったり、ぶどう畑やたくさんの小さな村を過ぎて、大きな森をくぐり、バラトンセメシュ(レイク・カーロイさんの生まれ育った村)からカラード(母の郷里)まで歩いていく。道々、私は驚いたり、不思議がったりしながら、美しくて幸せなものをたくさん集めた。私たちに覆いかぶさる木々の囁きを、百もの色と香りを持つ花々を。空の青を、雲の遊びを。暖かな日の光をしっかりと抱きしめ、月と星を輝かせ、たぷたぷと静かな水音を立てて、人生は歌いだしたー」
(レイク・カーロイの詩より)

貧しいけれども、豊かな自然とたくさんの動物に囲まれて育った少年時代の記憶が彼にインスピレーションを与え、そして、その類稀なる感受性がさらに彼の作品に彩を添えた、ということがこの詩から伺えるのではないかと思います。

生涯に100冊以上もの絵本の挿絵を手がけた彼の作品は、今でも子どもだけでなく大人にも広く愛されているそうです。
それは、彼の作品によって今は遠くなってしまった少年少女時代のノスタルジックな思い出が喚起されるからなのかもしれませんね。

今日のアンティー

過日、引き出しの中を整理していたら、ひょこっと出てきたアンティークのスタンプ。
レイク・カーロイさんのネズミちゃんほど可愛らしくはありませんが、ひょろりとした線画で表現されたネズミちゃんたちに、妙な愛着を感じるのです。