Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

Have you ever eaten Dragon Fruit?

梅雨明けと共に、暑い夏がやって来ましたね。
こう暑いと食欲減退気味、さっぱりとした果物系に食指が動くわけですが、我が家の夏の定番、というか、これから冬にかけてほぼ毎日登場するのがこちら↓。

既に切り分けた状態なので、これは?と思った方もいるやもしれませんが、ピタヤ、通称ドラゴン・フルーツと呼ばれる中央アメリカ、及び南アメリカ原産の果物です。
実物はその名の通り、竜のウロコのような果皮で覆われた、ラグビー・ボールをちょっと小さくした形状なんですが、見たことありますか?
その姿もお見せできればよかったんですけど、既に切り分けられて冷蔵庫に入れられてたので。(残念)


日本では20年ほど前から主に沖縄県で栽培されています。
ドラゴン・フルーツの90%以上が沖縄県で、残りは鹿児島や宮崎といった九州地方で栽培されているわけですが、なぜかうちでも栽培されています。


うちは土地的に温暖で、ハウス栽培を手がけていることもあって、ドラゴン・フルーツを育てる環境は元々整っていたものの、育て始めたのは単なる偶然です。
そもそもは数年前、父が知り合いからドラゴン・フルーツの苗をもらったんですね。
が、サボテン科で南国の果物であるにもかかわらず、鉢植えの状態で冬季も戸外に置きっぱなし。(^_^;)
そりゃあ、大きくもならなければ、実もなりません。
そんな状態で打ち捨てられること更に数年。
見るに見かねた母の「ハウスに持っていってみれば」という一言が大きな転換期になったという。


本来の生育環境に置かれたドラゴン・フルーツはその後すくすくと成長し、ハウスの天井に届くまでの大木(この場合、正確には大木というのかどうかは謎)になり、夏から冬にかけて途切れることなく花を咲かせ、実を付けるようになったのでした。


もっとも、ドラゴン・フルーツは受粉させなければ結実しないため、父の小まめな受粉作業があってこそ、私たち家族は毎日ドラゴン・フルーツを食べられるのですが。


月下美人に似た花を夜間に咲かせるんで、当然受粉もその時間帯になるんですけど、さすがにそれで商売してるわけじゃないので、父は明け方にその作業をしているようです。
実際ドラゴン・フルーツを出荷している方は、ハウスに泊まりこみだそうですよ。

さて、お味のほうは酸味はほとんどなく、ほのかに甘い感じ、かな。
食感はキウイ・フルーツに似てますね。
ゴマ状の黒い粒が果肉にたくさんあるところもキウイにそっくりですよ。
うちにあるのは紅玉のようなレッド・ピタヤですが、他にも白いのや黄色いのもあるそう。


そして、気になる効能はというと、ナトリウムの排泄を促すカリウムが多く含まれているので、高血圧予防効果が期待できるとか。
葉酸も比較的多いので妊婦の方や貧血気味の方にもおすすめです。
そして、レッドピタヤの赤い果肉の色素「ベタシアニン」はポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用により、がんを抑制するともいわれています。


珍しい果物なので、店頭では1個1500円とかで売られているため、是非お試しを、とは言いづらいのですが、機会があれば一度食べてみて下さいね。