Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

光と影のファンタジー

今日は、美術館に行ってきました。
前々より見たかった影絵画家・藤城清治さんの作品展。

前日に入場者が2万人を突破したとあって、今日も人でごった返していましたが、その人混みを掻き分けてでも行く価値は十分あったと思わせる充実した、そして素晴らしい展覧会でした。
県内在住で未見の方は、まだまだ開催中なので是非足を運ばれることを強く!オススメしますわ。
時間があればもう一度見たいぐらいですもん、私。

美術館通路に設置されたミニはりまや橋を渡ると、高知の生き物を題材にした影絵がお出迎。
そして、会場内に足を踏み入れた途端、なんとも言えない幻想的な雰囲気の世界に取り込まれてしまいました。

芋の子を洗うかのような混雑の中ではなく、ゆったりとした空間でもっとゆっくり鑑賞できたらなお良かったのですが、人がたくさんいるのもふと忘れてしまうぐらい、気付くと目の前の不思議な異世界に入り込んでるんですよね。

大人から子どもまで楽しめる仕掛けも随所にあり、普通に正面から絵画を眺めるのとは、また違った趣がありました。
例えば、作品の両サイドは鏡張り、その正面は水を湛えた巨大な水槽のような展示ボックスを覗き込むと、鏡の中には無限の世界が広がり、揺らめく水面にもシンメトリーに作品世界が映っているという具合。
カレイドスコープと題された作品も同じ原理を用いた仕掛けでしたが、こちらは作品の下にクラインの壺のように、どこまで覗いても底が見えない、ずっと同じ光景が続いてるんです。
それを眺めていると、すとん、とそこに落っこちて、永遠に落ち続けるような気がしてくるから、本当に不思議。

どこかぼぉーっと夢見心地で、第1、第2会場を見て周り、最後にふと上を向いたら、先生が創られたカエルのキャラ『ケロヨン』が「バハハーイ!」と手を振ってるのと目が合い、最後の最後まで楽しい仕掛けが、とにっこりしちゃいました。

カミソリとカラーフィルターを用いた独自の技法で世界中に名を知られるようにまでなった藤城先生の作品の醍醐味は、やっぱりナマで見て頂くに限ると思うのですが(実物を前にするとあまりの精巧さと緻密さに圧倒されますよ)、遠方で見られない方のために、ポストカードをどっさり購入したので、邪道ですがそちらの画像でお楽しみ下さいね。





数あるポストカードの中から、気に入ったものを選んできたのですが、奇しくもそのほとんどが夕景から夜景のものばかり。
やはり、光と影のコントラストが一番美しく見えるのはその時間帯なんだなーと。
また、選んだ絵のほとんどにこびとくんが登場してます。
先生の作品の中に度々登場するキャラ・こびとくんは先生の心の中にも常にいるんだそう。
こびとくんがいるから、毎日元気に生きていられるし、全ての人の心の中にもこびとくんがいれば、世界はもっと素敵になるだろうという先生の言葉がすごく印象的でした。
確かに、こんなに可愛いこびとくんを心に住まわせることが出来る人は、きっと心のキレイな人ばかりでしょうね。
↓の影絵は珍しく日中を描いていますが、コスモスは先生が一番好きな花なんですって。

ちなみに、この絵は『昇仙峡影絵の森美術館』のHPで、壁紙としてダウンロードすることが出来ますよ。
私は早速マイパソの壁紙にしちゃいました♪

たくさん買ったポストカードと一筆箋で、今度の週末はまたお手紙をたくさん書こうかな。
遠方のお友だちはお楽しみに。
まだ、数枚紹介してない画像があるので、それは引き続き明日ご紹介しますね。

今週末は先生のサイン会もあります。
ホントにホントにオススメなので、まだの方は県立美術館へGo!ですよ〜。