Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

Eternity of Etenal Eternity by Kusama Yayoi

おはよーございます。
今日もいい天気。
家事を手早く済ませたら、どこかに出かけようかな。

さて、昨日行ってきた美術館のイベントを紹介しますね。
ただいま美術館では開館20周年記念として、世界的な前衛芸術家として活躍する草間彌生(1929〜)の、最新の創作活動を紹介する『永遠の永遠の永遠』というイベントを開催中。
私、この方を全然存じ上げなかったんですけども、たまたま地元の花屋さんMerry Gardenでイベントのコースターをいただいて、赤い水玉onlyの作風に惹かれて行ってみたのですね。
行ってみたら、まあ、本当に水玉だらけの世界でした。(笑)



美術館のエントランスに続くアプローチに置いてあった、いびつなキノコのようなオブジェ。

白い水玉の部分に何か書いてあると、クローズアップして撮った図↑。
この目や女の横顔(なんですって!)は展示作品の中でも繰り返し描かれているモチーフでした。


エントランスホールに置いてあった巨大な『ヤヨイちゃん』人形。
大型バルーンだそう。
実際の弥生さんは、写真で拝見すると、樹木希林さん?と思わせる風貌でしたが。


2階の会場近くに設置してあった3体の水玉人間。
FRP(繊維強化プラスティック)による巨大彫刻です。


同じくFRPを使った、草間さんのシンボルとなった“南瓜”の新作『大いなる巨大な南瓜』。
最初、2階の窓から中庭を眺めた時に、何が置いてあるのかとびっくりしちゃいました。




こちらもFRPを使った『チューリップに愛をこめて、永遠に祈る』。
これ、白地に赤い水玉を配した3体の巨大チューリップが同じパターンの部屋の中に置かれてまして、どこを見渡しても水玉、と。
ちょこっと水玉って可愛いんだけど、どこを見渡しても水玉になってしまうと、なんだか身の置き所がないというか、ある種の圧迫感を感じますね。

これらの作品は撮影可能です。
と、これだけ見るとポップな前衛アートって感じがすると思うんですけど、およそ100点に及ぶ巨大なアクリル・キャンバスに描かれた世界観は長く見続けてると、気持ち悪くなってきそうな、常人には理解不能な心象風景でした。
綺麗なもの、美しいものだけが芸術足りえるんではないんだなーと、思わされる作品群、というか。

半世紀以上にわたって、水玉や網目の作品を作り続けてきたそうですから、やっぱり普通の人ではない、芸術家らしいこだわりというか、執着がある人なんだろうなーと思います。
正直、キャンバスのどこを見ても『目』だらけとか、ひたすら『女』の横顔だらけとか、ゾウリムシだかミトコンドリアだかのような微生物っぽいモチーフの羅列なんて、見てて楽しいものではないんですけど、不気味で分からないからこそ、分かりたい、と見ちゃうようなところがありますね。
そのためなのか、展示作品にはナンバーだけで、タイトルは会場でもらったパンフレットを見ないと分からないという。
最初にタイトルを見ちゃうと見る方の意識を限定しちゃうから、あえてナンバーだけにしたのかなーって気はしました。
でも、絵を見て、タイトル見ても、うーんって思うものが大半でしたけどね。
そこはこの人の内面から溢れる世界なんで、他者からは理解しえないものでしょうけど。
誰しも自分の内面を深く掘り下げていくと、こういうカオスになるんだろうけども、このカオスを見続けてたら、普通の人は気が狂いそう。
草間さんのことはホント全然知らないんですが、なんか、生き辛そうな人って印象を受けました。
こんな世界が四六時中見えてて、それを半世紀以上作品にし続けるってすごい体力と精神力ですよ。
私なら、途中で挫折して死んでる。
まあ、この人の場合、内なるカオスを見続けるだけじゃなく、それを『作品』として外に出すことで、バランスを取ってるんでしょうけどね。

でも、痛いばかりの作品じゃなくて、『魂の灯』と題した光と水と鏡を使った小部屋なんか、本当に幻想的で綺麗でした。
人間の魂が昇華すると最後はこういう綺麗なものだけになるのかなーという希望が持てる感じの展示でしたね。
そちらは、その部屋に入った人だけが体感できる仕組みになってました。

決して万人受けする作品ではないので、お勧めはしませんけども、考えるのが好きな人、カオスな世界に触れてみたい人は足を運んでみて下さいね。






追記
さっき『行列』に大知クン出ましたねー。
久々に地上波で見る大知クンにドキドキしましたわ。
マツコさんグッジョブ!(笑)
Can You See Our Flag Waving In The Sky?とI'm On Fireのスペシャルメドレー、めっちゃカッコよかったよぉ。
どっちも大好きな曲です♪
っていうか、今回のアルバムもヤバイ。
「最高傑作」と大知クンが自信を持って言うだけあって、どの曲もきゃーっ!って感じ。
えへへ、アルバムについてはまた後日詳しく書こう。