Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

Here is Greenwood!

2日ぶりの快晴でしたが、朝晩は寒かったですね。
それにしても、やはり陽射しがあるのとないのではやる気にも差が。
人間もやっぱり光合成が必要なのねー。(笑)


それはさておき、今日は特筆することもなさそうなので、私の好きな漫画について語ろうと思います。
長いよー。覚悟して(?)読んでね。


さて、本日ご紹介するのは『ここはグリーンウッド』by那須雪絵(花と○め)です。

ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)

ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)

高校の入学式を胃潰瘍で欠席したり、初恋の人が兄嫁になったりと、とにかく不幸な星の下に生まれついた主人公、蓮川一也くんは、高校入学と同時に家を出て、進学先である緑都学園(兄・一弘はそこの保健医)の寮に入ることを選択します。
他の寮生に遅れること1ヶ月、やって来た緑林寮(通称グリーンウッド、辞書を引くと『悪党の巣』と。笑)は、一癖も二癖もある寮生揃いで、早速男子寮ならでは(?)の洗礼を受けることに。
そして、なぜかその件で寮長・池田光流先輩及び光流先輩と同室の生徒会長・手塚忍先輩に見込まれてしまった(ってか、いいオモチャと思われた。笑)蓮川君は『スカ』というあだ名までもらい(蓮川という名字とスカばかりの人生をかけてスカちゃん)、ふたりに振り回されることになるのでした。


兄との確執(主にスカちゃんの誤解で、兄・一弘は弟を溺愛)と兄嫁・すみれちゃんを吹っ切るために選んだ寮生活が、更に彼を不幸の連続(とスカちゃんが思っているだけ)へと誘っていきます。
と、言っても最初こそ『ひねくれて星を睨んだ僕なのさ〜』的な性格だったスカちゃんも、生き馬の目を抜く寮生活と個性的な面々に囲まれて段々としなやかに(したたかに?)強くなっていきます。
当初は、ホントに冷めたひねくれ者のような性格だったスカちゃんを鍛え直した立役者は、やっぱり寮長・池田光流先輩でしょうねー。
泣く子も黙る冷徹仮面な生徒会長・手塚忍先輩すら光流先輩には強く出られないところがあるぐらいですから。


面倒見が良く、永遠のガキ大将、典型的な下町の江戸っ子、な光流先輩は顔良し(顔にできた傷は数秒で治るという得意体質^_^;)、頭良し、腕っ節強し、と向かうところ敵なしなキャラとして描かれていますが、その実女運は最悪だったり、家庭的にも複雑な事情を抱えています。(都内に実家があるのに、寮生活をしているのはそれが原因)
ま、それを見せないのが光流先輩の強さなのですが。
でも、生まれたときから先輩みたいな顔しやがって、とスカちゃんに評されていた彼も、物語の後半ではそのスカちゃんに向かって「他人は兄弟より落ちるのかな」とぽろりと呟いてみたり。
この辺り、光流先輩が成長したスカちゃんの存在をかなり認めてるのが伺えます。

基本、Boy's Lifeコメディなんですが、それぞれのキャラの性格付けとか背景がよく練られているあたりが、グリーンウッドの魅力ですね。
ストーリーは学園物の王道らしい体育祭や文化祭と言った行事物から彼らの日常、そして『ここは魔王の森』やら『ここは八百八町』などのパラレル物と実に多彩。


中でも私が好きなのは今や無敵のコンビである光流先輩と忍先輩が、初めてお互いの存在を認め合う『雨宿り』と兄嫁・すみれちゃんへの不毛な初恋を卒業したスカちゃんの2度目の恋の成就を描いた『愛は勝つ』。
あ、スカちゃんの意外な特技(?)が遺憾なく発揮される『若い力』も好きですねー。


とにかく、この物語を読むと私も男の子に生まれてみたかったなあと。
また、ちょうどこの頃私自身も多感な時期で、ある意味ちょっと病んでた(^_^;)んで、スカちゃんの悩みまくる姿に激しく共感、私もグリーンウッドに入りたい、と思ったものです。
その後、大学生になったのを期に、ホントに寮生活を送ることになろうとは、この頃は露程も思ってなかったのですが。
グリーンウッドもびっくり、のオンボロ寮で、しかも、同室になった先輩の名は『忍』。(同じく寮で親友になった子も字は違いますが『しのぶ』ちゃん)
ここは*『チェリーウッド』か?と私が思ったのは言うまでもまりません。(*グリーンウッドのパラレル物でもちろん登場人物の性別は反転)
そんなリアル体験ともオーバーラップして、グリーンウッドは今でも特別な物語なのです。


漫画だけでなく、アルバムやラジオ放送、そしてOAVまで作られたグリーンウッド。
先日本やCDの整理をしていたらアルバムが出てきました。
当時としても豪華な声優陣(佐々木望関俊彦岩田光央坂本千夏ですよー)に加えて、音楽監修はサザンの関口さん、そして、女運最悪な光流先輩が引っ掛けてしまう体力不足のスーパーアイドル(一曲歌う度に舞台裏で酸素吸入、でもスポットライトを浴びると生き返る。 笑)新田美恵子ちゃんの声はなんと深津絵里ちゃんがやってます。
初々しい深津ちゃんの歌声まで聞けちゃう、何気にすごいアルバムかもー。


今日の動物&紙モノ

引き続きなんとなく集まった(笑)デカールとクマちゃんのプランター
プランターはでかいです。
絵本もまだ少しあるのですが、それはまた今度。


今日のお花

赤いスイートピー♪ならぬ、オーロラ色のスイートピー
あんまり可愛い色だったので、切り花はあまり買わないのですがお持ち帰りしちゃいました。
生けてある花瓶はCHIKAさんにいただきました。(ありがとうございます。)