Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

関口知宏と高校生の旅 〜中国縦断25000km〜

ちょこっとお久しぶりのRosemaryでございます。
一大イベントは終わったものの、身も心も疲れ果てていて、超欝状態のため、今しばらくひっそりお休みをしようと思っているのですが、昨日見た関口さんの番組のことは書いておきたいな、と。

たまたま、土曜日に実家に忘れ物を取りに帰ったときに、番組の予告を見てOAを知った私。
昨夜は一大イベントのお疲れさま会だったので、最初から見られなかったのが残念でしたが、番組的にもとても良く、久々の自然体な関口さんの姿にも癒されました。

ちょうど番組の収録は尖○諸島問題で大荒れのときと重なったようですが、関口さんと5人の高校生たちが出会う中国の人々はそんな問題を感じさせない暖かい人たちばかりでしたね。
成都で出会った日本語クラブの女の子が言っていた「政治と文化は別」という言葉が印象的でした。

ニュースで伝えられる中国の反日デモなどの様子は、正直なぜああまで過激な行動にでるのか理解し難いものがありますが、きっと大多数の中国人たちは、この番組で関口さんや高校生たちが出会った素朴で暖かい人たちと同じなんだろうと思います。
政治的な思惑とは別の所でもっと一個人同士が繋がりあえれば、いつかは過去の歴史も国境も越えられるかもしれません。
そのための小さな種を関口さんと5人の高校生たちが蒔いてくれた気がします。

今回の番組では、関口さんはこれまでのように旅人として前面にでるのではなく、未熟な高校生たちをバックアップする立場に徹していましたが、そのさじ加減もお見事でした。
お世話になった中国の人たちに何か恩返しをしたいと考えた彼らの出した提案がゴミ問題の提起だったわけですが、それに対して、自分たち一家の財産である鳥や豚を捌いてまでもてなしてくれた人たちに、あなたの国はゴミだらけで汚いんですよというのか、と切り替えした関口さんはさすがですね。
この一言で、高校生たちは良かれと思って考えたことでも、どこかでまだ中国という国に対して上から目線な部分があったことに気づかされたと思うんです。
そこからの彼らの成長というか、最後にこの旅でお世話になった人たちにした贈り物というのは、本当に心がこもっていて素敵でした。
最後、旅の終着点の黄龍の美しい光景はがんばった彼らに対するご褒美ですね。
一生忘れられない光景になったでしょうねぇ。

5年ぶりに中国を旅した関口さんを見て、やっぱりこの人は旅人として選ばれるべくして選ばれた人なんだなとも思いました。
色んな事象に対する考え方というかバランス感覚に偏りがなくて、絶妙なんです。
彼の目線を通して見る世界、というものをまだまだ見てみたいなぁ。
体力的にキツいというのはお察ししますが。

そして、これ、DVDで出してくれません?
1時間15分の編集ではもったいないよー。