Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

世界遺産への招待状 〜シリア、古都ボスラ〜

今日は昨日の件が尾を引き、テンションがイマイチ上がらず、でした。(ーー;)
夕べはホントに胸の中にもやっとボールをいっぱい詰め込まれたみたいだったわ。
えー、さっぱり何のことか分かりませんよね。
まあ、要するに仕事絡みのトラブルで色々あったのですわ。
こと、仕事に関しては注意深く慎重な私的にありえないミスが発生しまして、しかし、どう考えても私には身に覚えがないんですけどぉ。
本人すら気付かないところで、この致命的なミスをしたのか、と夕べは自分に対しても半信半疑だったのですが、一夜明けて、色々熟考するにつけ、やっぱり昨日の件は私的にありえない、との結論に達したので、もうくよくよしないことにします。
でも、やっぱり腑に落ちないのーっ!
はあ、釈然としないのってホントにやーね。
悶々としたせいで、今日は異常に眠かったし。

ま、とりあえずこの鬱な話題は置いといて、今日は日曜日の朝に見たテレビ番組についてちょこっと書こうと思います。
木曜夜の『善徳女王』以外、ほとんどテレビを見ない私ですが、たまたま朝起きたらテレビが付けっぱなしで、なんとなーく見入ってしまったのが、『世界遺産への招待状』という番組。
今回はシリアにある古都、ボスラについて取り上げられていました。
イスラム教徒、一千年の祈りと題して、預言者ムハンマドとボスラとの深い関わりを紐解いていましたが、その中で一組の家族の様子が紹介されていました。
敬虔なイスラム教徒のその一家は、インフラも十分ではない古いモスクの遺跡に代々住み着いています。
近年では、便利な生活を求めて都市部へと引っ越す者も出始め、ボスラではここ数十年の間に20%の人口が都市部に流出したのだとか。

しかし、この一家の家長である父は、彼らが住み着いている遺跡は神の恩恵と愛を一番感じられる場所だと言います。
そして、そのことを10歳の息子に伝えようと、コーランを学ぶ学校に息子を行かせたり、イスラム教最大の行事である『犠牲祭』で羊を捌くところを子どもに見せ、切り分けたその肉を近所の貧しい人々に配る役割をさせたりします。
遊びたい盛りの幼い息子は、当然最初はコーランを学ぶ学校に行くことに乗り気ではありませんでした。
でも、番組の最後には一日の大半をコーランを読んで過ごすという祖父の側で、コーランを読む少年の姿が。
切り分けられる羊の姿や、それを貧しい人々に分け与えるように説く父の姿から、少年もまたイスラム教の教えの根幹を成す犠牲の精神を学びとり、今度は自発的に学ぼうとしていくんですよね。
無宗教派が大多数を占める私たちからしたら、あの揺ぎ無い信仰心というのはどこから来るのだろう、と思うのですが、代々大人たちが子どもたちに教え、伝えることにより、遺跡と共存することをよしとする考えが引き継がれていくんだろうなー。

どんなことであれ、心の中心に揺ぎ無く信じるものがある人というのは、それだけで無敵というか、物質的に恵まれるよりはるかに幸せなことではないか、と日曜の朝にふと思ったのでした。
番組の概要と映像は↓の公式HPで見ることが出来ますよ。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/invitation/archives/archive110122.html