Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

『ガラスの仮面』新章:めぐりあう魂

無駄に長い『ガラスの仮面』46巻レビューを書いてから1ヶ月後、別冊花とゆめでの連載が再開されました。

別冊 花とゆめ 2011年 01月号 [雑誌]

別冊 花とゆめ 2011年 01月号 [雑誌]

表紙もガラスの仮面ですよ。
普段はコミックス派の私。
ってか、さすがにこの年になってこの手の雑誌を買うのはかなり勇気がいるのですが、今号はファン待望のナイトクルーズ編復活エピ(未刊行の旧連載でもあったエピ)で、久々に萌え度高めとの情報についつい買ってみました。(白〇社の思惑通りか。^_^;)

確かに24ページ丸まるマヤ×マス(速水さん)しか出てきません。
しかも、ナイトクルーズからワンナイトクルーズに昇格されてるし。
つまり、逃げようのない密室で(何か違いますか?)ふたりっきりってことですよね〜♪

46巻の続きですから、嫉妬でキィーッとなってる紫織お嬢様の策略により、豪華キングサイズなベッド付きの個室をリザーブしてあるワンナイトクルーズにそうとは知らずに乗り込んだ速水さんと、紫織嬢の世話係の滝川なる女性から手切れ金よろしく1千万円の小切手を渡され慌てて返しに来たマヤが甲板デッキで鉢合わせ、という場面からスタートです。
ちなみに紫織嬢は策士策に溺れるの典型よろしく高速で渋滞に巻き込まれ乗船できず、悔し涙にくれる羽目に。

こんな出会うはずのない場所で愛しのマヤちゃんに出会った速水さん、早速モノローグで「これは夢か」と呟いております。(何故イチイチネガティブなんだーー;)
マヤに関することでは何かと夢オチにしたがるシャチョー、いい加減にしてください。

場面変わって食事中の二人。
スーツ姿の速水さんとパーカーにスカートという普段着なマヤちゃんの組み合わせに居合わせたお客さんはひそひそざわざわ。
マヤちゃん:「噂になってますよ。あたし達」
速水さん:「だいじょうぶだ。どう見てもカップルには見えん。せいぜい叔父と姪か」
だから、あなたは何故そんなに自虐的なのですか?
っつーか、速水さんまだ31歳ですよね。
マヤちゃんとの年齢差11差としても、叔父と姪には普通見えんだろ。(速水さんの老成っぷりを誰かどうにかしてください。)

それはともかく、食事の最中支配人から紫織嬢が渋滞に巻き込まれて乗船できなかったとの伝言が伝えられます。
それを聞いたマヤちゃんは紫織さんとデートだったんだ、とショックを。
一方、速水さんは人を探して乗船したと言うマヤの探している人物が紫織だと言い当てます。
久々にシャチョーったら冴えてるわ。
マヤもそんな彼に嘘はつけないと真実を話すことに。
小切手を見せながら婚約指輪もウエディングドレスの件も自分には身に覚えのないことだと訴えるマヤちゃんになんとシャチョーはその場で小切手を破り捨てます。
「俺も君に二度と会えなくなるのは困る」ってキャーついにポジティブモードですか。
と思いきや、続く科白が「君といると退屈しないからな」って…(なぜ余計な一言を言わずにはいられないのだーー;)
まあ、かつて「俺は謝り方を知らない男だ」と言ったシャチョーが「君を疑ってすまなかった」と謝ったのは大進歩だとは思いますが。

場面は変わって豪華客船にふさわしくドレスアップしたマヤちゃん登場。
髪を結い上げ軽くメイクもしている模様。
そして、ハイウエストな位置にリボンが結ばれ、膝丈の裾が二重になったいつになくオサレなドレスを着たマヤちゃんにシャチョーったら思わず見とれちゃってます。
靴やバッグ、イヤリングなどのアクセサリーも全部薔薇モチーフってところが、さすが紫の薔薇の人チョイスですね。
ってか、これだけ薔薇尽くしだといい加減俺が紫の薔薇の人なんだと告白してるも同然じゃないのぉ。

それにしても、「驚いた。いつの間にこんなに大人っぽくなっていたのか。初めてこの子がまぶしく感じられる」ってシャチョーのモノローグにはやっぱりツッコミどころ200%ですが。
あなたは昔からマヤちゃんにはメロメロってか、マヤちゃんしか眼中にないと思うんですけどぉ。

しかし、すっかり変貌したマヤへの照れ隠しだからって、豆だぬき扱いは余計です。
もうどうしてそういうことを言うかなー、この人は。
そんなことを言うからこの後思わぬ逆襲に遭うのよね。

案の定子ども扱いされて怒ったマヤちゃんに「あたしもう大人です!結婚だって出来るんですから!」と言われて、白目になるシャチョー。
しかも「いつかは結婚するんだな。君も誰かと」というと、「はい、いつかは…。あなたが紫織さんと結婚するように」とまで言われてしまい、シャチョー大打撃。
グサッと心臓に矢が刺さったかのようなショックの受けようですわ。

でも、マヤちゃんも速水さんを好きな割にはさらっとそういうこと言いますかねぇ。
何故かちょっぴり頬を染め、笑顔でそう語るマヤちゃんに違和感ありまくりなんですけど。
46巻の暴漢事件で自分の魂の片割れは速水さんと確信したはずなのになー。

華やかな船内のショーを前にしてもショックから立ち直れない速水さんは終始無言。
その様子に紫織嬢が来れなくなったからがっかりしてるんだわ、と勘違いするマヤちゃん。(曲解にもほどがある。ってか、原因は君だよ、君)

目の前で繰り広げられるダンスパーティーに目を輝かせるマヤちゃんを見てようやく正気に返る速水さん。
そして、今回最大の萌えポイント「ぼくと踊っていただけませんか?北島マヤさん」ですよー。
ダンスなんかしたことないと言うマヤに「俺に身を任せてついてくればいい」というシャチョーってば、久々に男らしいじゃないですか。
ああ、それぐらい普段からゴーインにマヤちゃんに接していればねぇ?
シャチョーのリードもさることながら、元々身が軽く運動神経バツグンのマヤちゃんは軽やかに踊ってます。
その息のあった踊りは、踊り終わった後、フロアの他のお客さんから拍手が沸き起こるくらい。
マヤちゃんもシャチョーも終始笑顔で幸せそうでございます。
「速水さん、ダンスお上手なんですね。お好きなんですか?」と尋ねるマヤちゃん。
が、仕事上の付き合いで必要な時があるから習っただけで好きだと思ったことはないという速水さん。
その後「君以外にはな」と言うのですが、そこで止めておけばいいものを「君は面白いからな」ってまた余計なことを。
どうしてもオチを付けないとダメなんですか、シャチョー。

場面は再び変わり、デッキで星空を見上げる二人。
星の好きな速水さんがマヤにあれこれ講釈を垂れています。
こんなシーン、前にもありましたよねぇ。
すると、マヤちゃん「2度目ですね。満天の星。梅の里とこの船の上と。あの時も速水さんが隣にいました」と。
ここで次号に続くなのですが、一体このあとどうなるのでしょう?

梅の里でのことを持ち出したということは、社務所リベンジですかぁ?
雨の社務所ではふたりで一夜を迎えたものの何もナッシングな展開でしたけど、まさかその二の舞はないですよねぇ。
気になるのは次号のあおり文句が「真澄への思いを新たに稽古場に戻るマヤだが・・・」って、え、もう稽古に戻るの???
ワンナイトクルーズですよ。
夜はまだ始まったばかりですってば、ミウチ先生。
新章のタイトル「めぐり合う魂」にふさわしく、いい加減すれ違うのはやめましょうよーと突っ込んだのは私だけではないはずだ。
ともかく、次号も気になりますな。