Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

速水さん、生誕記念日

文化の日」の今日は、速水真澄氏(『ガラかめ』)生誕記念日でもあります。
でも、シャチョー(数ある速水さんのニックネームのひとつ)、一体何回目の31歳お誕生日でせう?
と、それは言ってはいけないお約束でしたね。(^_^;)
ともかく、お誕生日おめでとうございます。
そして、いい加減その煮え切らない態度を改めて、一言マヤちゃんに「オレが本当は紫の薔薇の人なんだ」って告白してくださいー。
そうすりゃ、全てが丸く収まるんですからっ!

ってことで、やや強引な引きながら、『ガラかめ』46巻のあらすじ&感想なを。

ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)

(すんません、書き終わってここに注釈を入れますが、もんのすごく長いです。(ーー;)とぉっても暇なのよん、って人だけ暇つぶしに読んでくださいな)

稽古中の事故により、失明の危機に陥った亜弓さん。
娘の異常に気付いた歌子ママにより、試演を諦めるように説得されるものの、「紅天女の試演をやれないなら死んだ方がましよ」と言い切ります。
その熱意に負けた歌子ママは、視覚に頼らない演技指導を行うことに。

無数のローソクが床に置かれた部屋で、様々なものを投げて、音を見る訓練をするのですが、その特訓振りときたらこれぞ『ガラかめ』という感じ。
往年のスポコンマンガも真っ青なスパルタ演技指導ですよ。
聴覚を鍛える前に、大火傷しそうなんですけどぉ。(汗)

一方、稽古中のマヤちゃんのもとには、速水さんの婚約者の紫織お嬢様が。
女の勘とやらで、速水さん=紫の薔薇の人→本当に好きなのはマヤ、ということに気付い紫織嬢の心中はブラック一色。
「あの娘に紫の薔薇など贈らせませんわ」ってことで、喫茶店に連れ出したマヤのバッグに、成金趣味もいいところなエメラルドのでっかい婚約指輪を紛れ込ませるという、お嬢様とも思えない所業に打って出ます。

「命よりも大事な婚約指輪をなくしてしまい、会わす顔もありませんわー」と速水さんに向かって泣き崩れる紫織嬢は、しっかりマヤと会った直後に指輪がなくなったと言うことも忘れません。(どんだけ腹黒いんだ)
しかし、紫織嬢の目論見空しく、「北島マヤはそんなことをする子ではありません。それはボクが一番良くわかっています」とおっしゃるシャチョー。
思い通りに速水さんがマヤを疑わなかったことに内心きぃーっとなりつつも、すかさずその胸にすがり付いて「なんてお優しいの真澄さま。誰も責めることはなさいませんのね。宝石のことより紫織はそのお心の方が嬉しい」と軌道修正する辺り、腹黒さ200%ですよ。
いやあ、悪女の素質十分です。(こわっ)

そしてブラック紫織お嬢様はマヤに対する攻撃の手を緩めるどころか、翌日指輪に気付いて、返そうと連絡してきたマヤにわざわざウエディングドレスを仮縫いしている店に来るように、と。
紫織のドレス姿を見てショックを受ける素直なマヤちゃんを、更に陥れる紫織お嬢様。
廊下に速水さんの足音が聞こえたことを察知するや否や、「はしゃぎすぎたのかしら。少し胸が苦しいの」などとのたまいつつ、マヤに飲み物を持ってきてくれるように頼みます。

やっぱり素直なマヤちゃんは慌てて飲み物を出しだすのですが、そこにふらーっと倒れこむお嬢様。
目論見どおり、ドレスはジュースで台無しに。(ブルーベリージュースをオーダーする辺りが思いっきり作為的だわ。ってか、普通ブルーベリージュースとか置いてないだろ)
そして、紫織嬢の悲鳴を聞きつけて、速水さん登場。
その場にマヤがいることに動揺したのか、「一体紫織さんに何をしたんだ?」と怒鳴ってしまいます。
マヤちゃん大ショック!
で、ドサッっと落としたバッグから件の婚約指輪がポロリと零れ出た、という昼メロも真っ青な展開に。(ーー;)
が、出てきた指輪に速水さんも大ショック。
まさかマヤがこんなことをするなんて。
それほどオレを憎んでるのか(何故そういう思考回路に行くのだ、シャチョーよ)と思った速水さんはマヤに向かって大激怒。(おーい)
あんなに怒った速水さん初めて見た、そんなに紫織さんのことを愛してるんだ、と勘違いしたマヤちゃん(勘違いも甚だしいーー;)の泣きながら駆けていく後姿が痛々しいですわ。

マヤちゃんが人のものを盗ったり、嫌がらせしたりするような子ではない、と言ったのは速水さん自身だったはずですが?
どの口がそんなことを言うんだ。(怒)
が、雑誌連載ではもっと酷い科白だったんですよねー、このシーン。
「君がこんな卑劣なことをする子だったとは。オレも目も曇ったものだ」とかなんとか。(あなたの目の方がよっぽど曇ってます、シャチョー。ーー;)
このシーン、ファンの間では超不評、ってか、速水真澄株大暴落だったわけで、コミックス化にあたり、科白回しはかなり変わってますけど、それにしたって、ねぇ?

「何か裏がありそうですわね」と言う水城秘書に1万点差し上げたい気分。
「紫織さまを愛してらっしゃいますの?」と尋ねられ、「当然だろ、婚約者だからな」と答えるシャチョーのバカさ加減に殴りたくなったのは私だけですかぁ?
クスッと笑って「婚約者ですから愛さなくてはいけませんわね」と応じる水城秘書は続けて「あなたが少しも幸せそうに見えなかったものですから」という見事な一撃をシャチョーに食らわせて退散するのですが、おさすがですわ。

勘のよい水城秘書は続く鷹宮邸(お嬢様宅)のシーンでも、花屋が生けた花の中に紫の薔薇があることに気付いた紫織嬢が、「わたくし紫の薔薇が大嫌い」と言いつつ、ジョキンジョキンと花を切り落としていくシーン(マジ怖い)を目撃し、疑惑を深めます。

この後、紫織嬢に頼まれて車に薬を取りにいったところ、バラバラに引き裂かれたマヤの写真の一部を見つけるなど、確実に真相に近づきつつある水城秘書、グッジョブ!
マヤに嫌われている、と思い込みすぎて、まったく真実が見えていないシャチョーの目を覚ましてやってくださいな。

さて、引き裂かれた写真(マヤが昔紫の薔薇の人に贈ったアルバム)とアルバムが入った箱を受け取ったマヤ。
中には「これが最後の手紙です。あなたには失望しました。」との紫の人からのメッセージが。
紫の薔薇の人に見限られたというショックで稽古場から走り去るマヤ。
残された写真の切れ端を拾い上げて、黒沼先生が「妙に解せんな」と。
マヤや速水さんにとって黒沼先生も後にキーパーソンになりそうなひとコマですよ。

大ショックを受けたマヤちゃんはそのまま再起不能かと思いきや、このまま誤解されるのは嫌と行動を起こします。
大都芸能社玄関前で帰る社長を待ち伏せ
必死で紫織嬢の指輪を取ってないことを釈明するうちに感情が高ぶり、「だってあなたはあたしの大切な…」と言いかけて、言葉に詰まり、泣きながら走り去ろうと。(このパターン多いな。^_^;)

マヤの言葉の続きと、彼女が何故逃げるのか、そして泣いているのか気になった速水さんはそれらを問いただそうと、マヤを捕まえます。
そこに、現れたのが大都芸能に恨みを持つライバル社に雇われたえらくアナログな暴漢者たち。
襲われそうになったマヤを身を挺して守る速水さんの姿に、アルバムを引き裂いて贈ってきたのは速水さんではないと確信するマヤちゃん。
それを見ていた紫織お嬢様は「どうしてそこまであの子のために」と悲嘆にくれるのでした。

酷い怪我を負い、ソファに横たわっている速水さんの傍らで、「あれが仮面の下のあなたの素顔」と速水さんの本当の優しさに気付くマヤちゃん。
今まで何も気付かなかったことにポロポロと涙をこぼしながら、意識を失っている速水さんの額にキスを落とす、という『ガラかめ』史上でも「雨の社務所」に続くに違いない萌え度の高いシーン再び。(え、再びとは?これ、休載前にもあったエピだったのですよ。それが復活してファンは狂喜乱舞。笑)

速水さんこそ自分にとっての一真(いっしん)、そして魂の片割れと確信したマヤちゃんは阿古夜の科白を速水さんに囁きます。
それを夢うつつに聞いている速水さん。

が、夢から覚めてみれば、そこにいたのは泰然と微笑む紫織お嬢様。
お嬢様は暴漢に襲われながらマヤを守る速水さんの姿にショックを受けて、貧血で倒れていたはずなのにー。
紫織嬢の姿に、マヤが一晩中看病してくれたことも、阿古夜による愛の科白を聞いたことも全て夢の中の出来事だったのか、と結論付けようとするシャチョー。(おいおい。いい加減、気付けよ)
しかし、唯一マヤがそこにいたことを証拠付ける速水さんの血の付いたハンカチがテーブルの下に意味ありげに落ちてますよ。(笑)

紫織嬢に社長室から追い出されたものの、アルバムを引き裂いたのが速水さんではないことが確信できたマヤはそのショックからすっかり立ち直る。
せっかく落ち込んでいるマヤちゃんを励まそうと思った桜小路は肩透かしを食らうが、ふたりの会話を聞いていた黒沼監督はマヤの意見に同意する。
曰く「今回の人物と紫の薔薇の人はまったく別人である印象を受ける」と。
さすが黒沼先生、人間観察に長けてらっしゃいます。
そして「どんな経験も役者にとっては宝物」と言う黒沼先生の言葉に、阿古夜の科白を速水さんにささやいた時に芽生えた自分の感情を大切にしようと思うマヤちゃん。
自分の中に阿古夜が確かに息づいていることを感じます。

マヤちゃんの気持ちは定まったのに、一向に定まらないのがシャチョー。
相変わらず悶々と悩んでます。
そんなだから『悶マス』(悶々とする真澄の意)だなんて言われるのよー。
紫織嬢からの「今夜素敵な場所にご招待しますから、携帯も置いていらしてね」という怪しげなお手紙が。

その頃、シャチョーの影の部下聖さんは雑誌記者を装って、マヤちゃんの仕事場に出向くと、劇団員たちが「舞台写真をズタズタに引き裂くなんて紫の薔薇の人って最低ねー」というのを耳にします。
マヤが悲しみにくれているのでは、と取材を装って様子を伺うものの、明るく応じるマヤに拍子抜け。
すると、「どんなことがあってもあなたのことを信じてますからってお伝えください」とキラキラした瞳で語られる聖さん。
思わずあんな一途でひたむきな目で真っ直ぐ向かってこられたら…と真澄様の気持ちが分かった気がしてしまうのでした。(笑)
しっかし、このページの聖さん、お久しぶりすぎて別人28号なんですが。(ーー;)
昔の方がカッコよかったなー。

ともかく、水城秘書、黒沼先生、そして聖さんと今後マヤちゃんを助けてくれそうな役者が揃った一方で、紫お嬢様は更なる攻撃に転じることに。
真澄様が怪我をしたのはあなたのせいよ、今後一切近づかないで、とばかりに世話係の滝川なる女性が手渡したのは1千万円の小切手。
その場に同席した黒沼監督にもマヤちゃんをしっかり管理するように、ということで二人合わせてその金額な訳ですが、ふたりで割っても500万円という値段に一瞬そろばんを弾きかけた監督。(気持ちは分かりますがね。紅天女の試演にお金がかかるのよねー^_^;)
「こんなものを受け取っちまったら自分の非を認めることになる。今すぐとっとと付き返して来い」と紫織嬢の所在を尋ね、マヤに小切手を返すように指示。

その頃シャチョーは鷹宮家からの迎えの車を社の玄関前で待っていると、清掃員から預かったという血染めのハンカチを警備員から渡されます。
ハンカチの模様から、紫織嬢のものではない、と感じたシャチョーはまさか、と。(そのまさかですよ)

同じ頃、紫織お嬢様は「どうかわたくしのことをはしたないと思わないで。わかっていただきたいの。わたくしはあなたの婚約者」などというモノローグとともに、車で移動中だったのですが、事故が発生して高速が大渋滞。
速水さんと出会うどころか、携帯も置いてらしてね、とお願いしたため、連絡することも出来ず、車の中でかなし涙(悔し涙?)に暮れることに。

行き先も告げられずに連れてこられた場所が港であることに驚きを隠せない速水さん。
目の前には豪華客船アストリア号が。
わけもわからず係員に案内され船内に足を踏み入れた速水さんは、そこで初めて紫織の目的がワンナイト・クルーズであることを知ります。
そうして、案内されたロイヤル・スウィートの部屋を開けてびっくり仰天な速水さん。
そこにはキングサイズのベッドがどぉーんっとあったのでした。
見たくもない現実を見てしまったとばかりにものすごい勢いで扉を閉めた速水さんは、つかつかと下船しようとします。
そこに紫織を追って、チケットなしに乗船し、係員に取り押さえられて暴れるマヤと遭遇。
―マヤ、これは夢か
―速水さん、紫の薔薇の人

という、最高に美味しい場面で以下続巻ってか、次号の別冊花とゆめにつづく、と。
久々に萌え度200%な展開ですよー。
さてさて、ワンナイト・クルーズは一体どうなるのでしょう?