絵本 RUDOLPH the Red-Nosed Reindeer
今日のクリスマス絵本はヴィンテージ絵本からご紹介。
Little Golden BookのRUDOLPH the Red-Nosed Reindeerです。
Rudolph the Red-Nosed Reindeer (Little Golden Book)
- 作者:Shook, Barbara Hazen
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: ハードカバー
皆さんご存じの赤鼻のトナカイ、ルドルフのお話です。
初版は1958年発行ですが、こちらは1990年に出版されたもの。
アメリカの有名な絵本作家、Richard Scarry(リチャード・スキャリー)がイラストを担当しています。
お話の方は1938年に誕生し、今でも絵本やアニメなど世界中で親しまれていますね。
このお話の原作者Robert M Mayがこのお話を思いついたのは、ガンで闘病する母親の姿を見た4歳の娘に「どうして私のママはみんなと違うの?」と聞かれたことがきっかけとなっています。
子どもの頃病弱で小柄な体型だったRobert自身、他と違うといじめられた経験があり、娘の言葉と自身の体験が結びついて、なんとかこの「みんなと違う」というフレーズを使い、娘が喜ぶようなクリスマスの話を作れないかと考えた結果、この赤鼻のトナカイルドルフが生まれたんだそう。
とても悲しいきっかけではありますが、それが出版されるやいなや250万部の大ヒットとなり、再版では更に部数を伸ばして350万部に、そして、Robertの従兄弟であるJohnny Marksの作詞・作曲でクリスマスソングの定番となる「赤鼻のトナカイ」が誕生したわけですから、なんともドラマティックな誕生秘話ですね。
Robertの少年時代のいじめ体験が反映された赤鼻のトナカイRUDOLPHのお話は、最後は彼の娘が言った「どうしてみんなと違うの?」という言葉をポジティブに捉えられるように、赤鼻だからこそサンタさんの役に立ったんだよ、という風に締めくくられています。
ルドルフの赤い鼻がどのようにサンタさんの役に立ったのかは、お話を是非読んでみて下さいね。