Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

ヴィンテージ絵本 Velvet Eyes

本日ご紹介するこちら↓のVelet Eyesはヴィンテージのクリスマス絵本になります。

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このベビートナカイの名前がVelvet Eyes。

その名の通り、ビロードのような黒々としたぱっちりお目々の可愛らしいトナカイです。

作者はCharlot Byjさん。

ヴィンテージカードでも時々お見かけするイラストレーターさんです。

発行年はおそらく1950年代ではないかということですが、今から70年ぐらい前の絵本としては画期的なポップアップの仕掛けがあったり、音の鳴る小さな鈴が貼り付けられていたりと、とても凝った作りの絵本です。

では、ストーリーをご紹介しますね。

クリスマスを数日後に控えたChristmas Villageでは、世界中の子どもたちに配るプレゼントの準備に大忙し。

そんな中トナカイたちだけはサンタのそりを引っ張るクリスマスの日に備えてベッドでお休み中。

ところが、ベビートナカイのVelvet Eyesは、小さすぎてそりを引く仕事も与えられず、なにかしたくてうずうずしています。

でも、あちこちの部署に顔を出しては、厄介者扱いをされるVelvet Eyes.

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リスたちがリボンを結ぶ練習台になっても、すぐに終わってしまい、またすることがなくなります。

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でも、どうしても仕事がしたいVelvet Eyesはサンタさんの後にぴったりくっついて、仕事を与えてほしいと懇願します。

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そして、とうとう与えられた仕事は、壊れてプレゼントに出来ないおもちゃやツリーの飾りを森の外れまでソリに乗せて運び、置いてくることでした。

初めて与えられた仕事に張り切って出かけるVelvet Eyes。

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その頃Christmas Villageでは子どもたちへのプレゼントがようやくすべて整えられました。

ところが、一段落してサンタさんが自分用のツリーの準備は?と聞くと、あまりの忙しさにすっかり忘れていたことに気づきます。

どうしよう?と途方に暮れるChristmas Villageの住人たち。

その時、窓の外の遙か遠くに光る木を見つけます。

そこにみんなで行ってみると、なんとVelvet Eyesがソリから落っことしたおもちゃや飾りを使って、今まで誰にも顧みられることのなかった木にすばらしく素敵に飾り付けていたのでした。

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Velvet Eyesのお手柄に、サンタさんを始め、みんながご褒美を与えます。

Mrs. Santaからはキスのご褒美。

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サンタさんからは光り輝く星を与えられます。

それが表紙でVelvet Eyesの額に付けられている星なんですね。

今となってはなかなか入手困難な絵本なので、今回はざっとストーリーを翻訳してご紹介しました。

どうしてもこの絵本を手に入れたいという方は、ヴィンテージ絵本を扱うショップさんでの出会いを気長に待ってみて下さい。

ただ、出会えたとしても、びっくりするぐらいの高値な可能性は大ですが(^_^;)

私も全10Pの薄い絵本にこの値段かあと戦き、葛藤した後、清水の舞台から飛び降りた、という。

でも、実物は本当に素敵なので後悔はしてませんとも!