アルスラーン戦記　１３

だいぶ前に買っていながら読めてなかった『アルスラーン戦記１３　蛇王再臨』by田中芳樹をやっと読了しました。ふぅ。
高校生の頃から読み始めたのに、未だに完結してないんですよね、これ。(^_^;)

ここのところ整体に行くときに持参しては読み進めていたら、昨日S整体師さんに「何読んでたの？」と聞かれたんで、説明したんですけど、未だに完結していないのに驚かれましたわ。
その上、完結してないのはS整体師さんが好きな『ワンピース』みたいに長い話なのかと思えば、最新巻は13巻ということにまたびっくりされ…

まあ、そりゃあそうですよね。
1986年の1巻発売から、実に24年の歳月が流れてるわけですよ。
その間、出版されたのが13巻までとなれば、どんなペースで執筆してるんだ？と突っ込みたくもなるってものです。
もともと田中芳樹氏は寡作なことで有名なんですが(^_^;)、それにしたってねぇ？

「そんな執筆ペースで食べていけるなんて」としきりにS整体師さんは羨ましがっておりましたが、既に『銀河英雄伝説』が大ブレイクしてるし、それに付随してマンガやOAV化とかもされちゃってるわけですから、食うには全然困りませんよ、きっと。
『アルスラーン』や『創竜伝』も未完ながらマンガ化や映画化されてますもんね。

あんまり執筆ペースがとろいんで、ストーリーの結末が作者自身にも見えてないのかと言えば、構想はちゃんとあるらしく、一応第１部7巻、第２部９巻の全１６巻になる予定らしいです。
その予定で行くとあと3巻で完結なのよね。
お願いだから、私が元気なうちに、っていうか、田中氏がお元気なうちにぜひとも完結させていただきたいものです。

『アルスラーン戦記』を知らない方には、今日のblogさっぱり×２な内容だと思いますが、ストーリーを一言で説明するのは難しいんですけどぉ。(^_^;)
ジャンルは大河ファンタジーだそうな。（ウィキペディア参照）

第1部は主人公アルスラーンが14歳で初陣したアトロパテネの会戦からスタートします。
この戦いでパルス軍は隣国のルシタニアに大敗を喫してしまい、アルスラーン自身も黒衣の騎士ダリュ―ンのみを従えて、命からがら敗走するのですが、ここからダリューンの旧友で稀代の策略家であるナルサスを軍師に迎え、少しずつ頼れる仲間を増やしながら、ルシタニアに占拠された王都エクバターナの奪還を目指していきます。
その間に、王太子であるアルスラーンの出生の秘密が明らかになったり、様々な敵との出会いもあったりと波乱万丈な物語が展開されます。

第2部ではアルスラーンは18歳、もうすぐ19歳になろうというところで、パルスの若き国王（シャーオ）に。
国内外の敵を一掃したかに思えたパルスですが、かつて国中を震撼させながら、英雄王カイホスローによってデマヴァント山に封じられた蛇王ザッハークを蘇らせようとする魔軍たちや周辺諸国が再びパルスを脅かそうとします。
そして、ついにこの13巻ではその蛇王ザッハークがカイホスローの封印を破って蘇ってしまうんですね。
と、ここで以下続巻になってしまい、おーい！と。(^_^;)
めっちゃ続きが気になるっちゅーねん！！

また、この13巻では後の世に『アルスラーンの１６翼将』と称される武将たちがやっと勢ぞろいするのですが、勢ぞろいしたかと思えば、その２０日後になんと最初の1名が欠けてしまうんですね。（泣）
ここから、どんどんなじみのキャラたちが倒れていくのかと思うと、どうか私のお気に入りキャラだけは殺さないで下さい！って感じです。
だって、既に田中氏には前科がありますもん。
『銀河英雄伝説』では主人公２人もばっさり殺されちゃったもんなー。(ーー;)

１６翼将だけじゃなく、この巻では第一部でアルスラーンが淡い想いを抱いたルシタニアの騎士見習いだった少女エステルまで死んでしまい嘘でしょうー、と。（大泣）
早く完結させて欲しいと思いつつ、これからバタバタとお馴染みのキャラたちが亡くなっていくのを見るのかと思うと、ちょっと複雑な心境になった１３巻だったのでした。

アルスラーン戦記　3巻よりお気に入り場面

アルスラーンにハマッた当時に買った同人誌が出てきたよ。（どんだけ物持ちがいいんだ、私）
自分の出生に重大な秘密があるらしいと気付いたアルスラーンが、自分は何者なのかと思い悩むのに、ダリューンが「殿下はこのダリューンにとって大事な主君でいらっしゃいます。それではいけませんか？」と問うシーンは、何度読んでもうるるるるーって感じです。
1回り以上年下の少年に向かって、掛け値なしにそういうことを言えるダリューンが好きさ♪
実際アルスラーンも、そう言われる価値のある稀有な若君なんですけど。