Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

秘仏本尊・文殊菩薩 平成のご開帳(春期)

こんばんは
今日は定時で帰れたので、PUORQUOIさんに寄り道して、可愛いうさぎさんの紙モノをゲットしてきました♪
たまに早く帰れると、嬉しくてテンションが上がりますー。
ゲットした可愛い紙モノはまた後日紹介することにして、今日は25日に結願法要が行われ、春期のご開帳を終えたばかりの、『秘仏本尊・文殊菩薩 平成のご開帳』の様子をお伝えしますね。

GW中は混雑するだろうと、GW明けの日曜日の夕方を狙って行ってみたのですが、閉園まで1時間しかないのに、私の他にも次々車はやって来るし、前にいた観光バス2台が駐車スペースが中々なくて、私が駐車できるまで10分以上かかったのでした。
もう、この時点で植物園で同時開催中の五台山花絵巻は諦めました。(くぅ。今年は結局見損ねたよ。)


さて、『平成のご開帳』とは四国88ヶ所31番札所でもある、五台山竹林寺秘仏本尊である文殊菩薩様が50年に1度ご開帳される、というものです。
この文殊菩薩様は神亀元年(724)、竹林寺を開創した僧・行基(教科書でお名前を拝見したことありますねー)が謹刻した霊像と伝えられ、古来、「日本三文殊随一」と称されたそうです。


ちなみに、五台山は聖武天皇が中国の五台山の夢を見たのちに、日本にも同じような山があるに違いないと、それを探すように僧・行基に命じたのが日本の五台山の起こりと言われています。
由緒あるお山なんですね。


話を戻しまして、このご本尊は秘仏にして50年に一度のご開帳と定められており、今年がその50年にあたるわけです。
50年前のご開帳はたったの1週間だったそうですが、『平成のご開帳』では春秋二期にわたり1か月間ご開帳を執行するということで、県外からもたくさんの人がいらっしゃったようです。
私が行った日も、宮崎から来た人とかいましたよ。




境内の至る所に草月流の方々の作品が飾られていました。

こちらは草月流・勅使河原茜家元の作品。
かなりの大作ですよ。



家元の作品が置かれていた座敷に面した庭園。
名勝庭園100選にも選ばれているそうで、趣のある庭園でした。



境内にある5重の塔。
こちらも風情があります。



文殊菩薩様はこの本堂の奥の内陣と呼ばれる場所にいらっしゃいます。
ここに入れるまでにえらいこと待たされましたー。
閉園の5時を過ぎても、一向に内陣に入れないのでどうなるのかと思えば、せっかく並んで下さっているので時間を延長します、と言われ、とりあえずほっ。
強制終了されたらどうしようかと思ったよ。
待っている間に、お坊様のお話を聞くコーナーもあり、それはそれで楽しかったのですが。

やっと順番が回って来て、いよいよ内陣へと進んだのは5時半頃でした。
内陣はもちろん撮影禁止なので、詳細をお伝えすることはできませんが、参拝した人には一人ひとりに文殊菩薩さまとの結縁をより堅固なものにする「宝印加持」をしてもらうとともに、文殊菩薩さまのご分身である寺宝「文殊の利剣」に触れることができました。
この剣、お坊様でも手袋をしないと触れないのを、私たちは素手で柄の部分をぎゅっと握ることが出来ました。
文殊菩薩様は思ったより小さかったけど、歴史の教科書なんかで目にしたありがたい仏像と同じ雰囲気でしたね。
最後には、ご開帳限定の一生有効なお守りを授けてもらい、無事に内陣参拝を終了しました。
そのありがたいお守りは、行った人限定の福ってことで、残念ながら正体(?)は秘密です。(ごめんね)



代わりと言っては何ですが、ご開帳を記念して新たに制作された善財童子像の画像をどぞ。
善財童子文殊菩薩様のお付きの童です。

この他に、併せて45年ぶりに公開された、日本画壇の巨匠・堂本印象画伯により描かれた文殊菩薩と侍者像の仏画(獅子に載り四人の侍者を従えながら海を渡り来て人々を教化する文殊さまの気高く美しいお姿が描かれた作品)や国重要文化財指定の17体の仏像を奉安する宝物館も拝観することができ、いいものを見たなーと思える時間を過ごすことが出来ました。