Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

ミレー展

月曜日の代休に、楽しみにしていたミレー展に行ってきました。

生憎のどんより曇空の寒い日でしたが、それがまたミレーの作風にある意味ぴったりだったかも。

平日だったけど、駐車場には結構車が止まってました。
でも、中はゆったり見れたよ。
音声ガイドを借りて、ミレーを始めとするバルビゾン派(コロー、ディアズ、ルソーなど)の作品を堪能してきました。
ミレーの生誕200周年を記念して開催されたこの展覧会では、フランスを除いては世界で最も充実したミレー・コレクションを所有しているボストン美術館の名画の数々を見ることができます。
中でも、今回の目玉は、ボストン美術館における3大ミレー作品と言われる『種をまく人』、『刈入れ人たちの休息』、『羊飼いの娘』を一同に見られること。
ボストン美術館が誇るこれら3点の作品は、まとめて貸し出されることはほとんどないそうで、今回はこの「ボストン3大ミレー」が並ぶ貴重な機会なんですよ。
これを逃したら、ボストン美術館まで見に行かない限り、二度と見られないでしょうから、こんなチャンスを逃すわけには行きません。

さて、ミレーといえば、美術の教科書にも載ってるぐらい、日本でも人気の画家ですよね。
1814年にフランスのノルマンディ地方の農村で生まれたミレーは、1849年にはパリ郊外のバルビゾン村に家族で移住し、村に集まった芸術家と交流をもちながら制作を続け、1875年に亡くなりました。
特に、たくましく働く農民や自然の様子を温かい眼差しで見つめ、ありのままの姿を描いたことで知られています。

今回の展覧会は5部構成になっています。
Ⅰ.イントロダクション:巨匠ミレー序論
プロローグとして、若き日の自画像や最初の妻の肖像、生家のある風景など、画家ミレーの出発点を紹介しています。
最初に飾られていた若き日のミレーの自画像は、瑞々しい青年の眼差しが印象的です。

Ⅱ.フォンテーヌブローの森

中世以来の歴史に彩られたパリ近郊にあるフォンテーヌブローの森の神秘的な風景は、多くの画家たちを魅了してきました。
ミレーと同時代の画家たちが描いたこの森の、さまざまな情景をここでは見ることができます。
この中にはバルビゾン派から続く印象派の巨匠のひとり、クロード・モネの作品も見られますよ。

(テオドール・ルソー:『森の中の池』)

ジャン・バティスト・カミーユ・コロー:『花輪を編む若い娘』)

Ⅲ.バルビゾン村

前述したとおり、1849年にミレーはパリからフォンテーヌブローに隣接した小村バルビゾンに移住します。
この移住は、当時パリで流行っていたペストを避けるためのものでした。
この村には写実派の画家たちが共に暮らし、印象派につながる新しい美術を切り開いていきました。
ミレーの代表作もこの村で制作されたのです。

(アントワーヌ・シャントルイユ『日没前の光に照らされるイガマメ畑』)

(ジャン・フランソワ―・ミレー:『刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)』)

(ジャン・フランソワ―・ミレー:『羊飼いの娘』)


Ⅳ.家庭の情景

バルビゾン村の農家の女性たちは、農場で働く傍ら、室内でも裁縫や糸紡ぎに勤しみます。
そんな働き者の彼女たちを、ミレーは慈愛に満ちた眼差しで描きました。
母親が編み物を娘に教えている場面などを見ることができますが、当時、すでに家庭で編み物や裁縫を教える必然性はなくなりつつあり、貴重な家庭生活の様子が伺えます。

Ⅴ.ミレーの遺産

ミレーが追い求めた自然のありのままの描写は、それまでの画家たちが主題としてきた歴史や神話ではなく、自分たちの身近なところにも美の対象があることを知らしめ、世界中に多くの追随者を生み出しました。
今回はフランス国内でミレーの作風に倣った作家たちの佳作を紹介しています。

せっかくなので、ミレーランチなるものも食べてみました。



実は、前夜に同僚さんたち総勢8名でディナーに行ったのですが、まあ、それが私の食べれるものが殆ど無く、味付けも…だった、という。
いつも偏食(だとは本人はちっとも思ってない)の私を考慮して、私でも食べられるものがあるお店をチョイスしてくれるのに、何故か昨夜に限っては、ことごとく、ことごとく食べられないものだらけで、一体これは誰チョイスなの?と。
そんな有り様だったため、あの金額の半額でこれだけのものが食べられるなんて、昨夜は本当に詐欺だわーと思ったのでした。
だって、あたし、絶対1,000円分も飲み食いできてないよー。

併設のショップでフランスの花の種を売っていたので、買ってみました。

ルピナス&シプソフィラ。

ポピー&オリエンタルポピー

3月になったら種を蒔いてみようと思います。
綺麗に咲くといいなー。