Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

星野富弘 花の詩画展(7)

結婚ゆび輪はいらないといった
朝、顔を洗うとき
私の顔をきずつけないように
体を持ち上げるとき
私が痛くないように
結婚ゆび輪はいらないといった

今、レースのカーテンをつきぬけてくる
朝陽の中で
私の許に来たあなたが
洗面器から冷たい水をすくっている
その十本の指先から
金よりも 銀よりも
美しい雫が落ちている

『がくあじさい』