インストール
開店休業状態が数日続き、相すみませぬ。(^_^;)
おかげさまで、どうにか持ち直してきました。
どうやら絶対的に睡眠が足りなかったようです。
少し前までは、疲れていても、よく眠れなかったのが、今何かが振り切れたかのように、寝ても、寝ても、寝足りないってな感じなので。
頭痛に関しては、まだそこはかとなくありますが、これは急に蒸し暑くなったせいかと。
梅雨時は体調を崩しやすいので、皆様もお気をつけ下さいね。
さて、体調不良だったため、今日のblogネタにも事欠く始末でして。(^_^;)
仕方ないので(?)、先日読了した『インストール』by 綿矢りさのお話など。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
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じゃあ、なんで読んだんだ、ってツッコミが来そうなんですけど。
いや、図書館の本棚でめぼしい本が見当たらなかったので、そういやなんか話題になってたよなー的な感じで手に取ったという。
それぐらいの予備知識しかないまま読み始め、そして、読み終わった感想は良くも悪くも今時の子の書く文章だな、だったんですが、それもそのはず、これ彼女が現役高校生の頃に書いたものなんですね。(そんなことも知らなかったよ。^_^;)
17歳の冬休みに、受験勉強から逃避するために書いた、というようなことをどこかで読んだんですが、それが主人公の朝子にも色濃く投影されてますね。
思春期特有のアイデンティティーの揺らぎを、不登校というモラトリアム期間を経て取り戻す、というのがこの話の大きなテーマだと思うのですが、朝子の抱える苛立ちとか焦り、クラスメートに対する洞察は、確かに現役高校生じゃないと書けないリアルさはあります。
時々、朝子の思考がいやに文学少女的なのが気にかかるのですが。
昨今の現役女子高生はそういう思考&言葉遣いはするまい、と。(^_^;)
あと、朝子と同じマンションに住む小学生の男の子がフーゾク店の店員『雅』になりすまして、チャットでお客と会話するって設定及びその描写がどうもねぇ…
ヴァーチャルな世界に逃げ込んではみたものの、やっぱり生身の人間と会話する方がいい、って結論に朝子が至る過程もなんだか唐突だったし。
そこをもうちょっと丹念に描くと、インストールというタイトルがもっと生きたんじゃないかって気がします。
タイトルの意味するところはよく分かるんですけどね。
好き嫌いのバッチリ分かれる話だと思いますが、興味を持った方は一読されてみては。
薄いのでサクサク読めます。
そして、とりあえずリアル女子高生の思考回路は把握できるかと。
今日のお花
サッカーボール大の紫陽花再び。
私の顔が隠れるぐらいの大きさなんですけど。
何がどうなったら、こんなにでかくなるのやら。
今日のカード
LOTTYさんから来たヒツジちゃんカード。
一緒に映っているラバードールのヒツジちゃんはとっても小さいです。
Pretzelさんに以前頂いたのですが、上目遣いな目線が意味ありげですねー。