Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

My favorite photographer

なんだか真冬に逆戻りしたかのような寒さでしたね。
危うく冬物を全部片付けるところでしたが、忙しくて片付けきれてなかったのが幸いしましたわ。
今日はまたセーターで出勤でした。


さて、相変わらず毎日わけわからんぐらい忙しいです。(ーー;)
時間に背中を蹴っ飛ばされるようにして働いてるので、帰宅するとぐたーっとなってるんですが。


そんなときに、ぼぉーっと開いて見る写真集があります。
K県出身の写真家、野町和嘉さんが好きで、2度ほど個展にも足を運んだことがあるんですが、彼の写真を見ていると、人間の本当の豊かさってなんだろうと思ったりします。


自然写真家、と言っていいのかな?
野町さんは、サハラやナイル、中国、チベット、アフリカなどの、敢えて過酷な場所に出向いて、そこに生きる人々の姿やありのままの自然を撮り続けています。


私が特に惹きつけられた写真は、TIBET「天の大地」と題された写真集の中にある五体投地という、独特の巡礼方法で、標高5,636メートルの峠道を超え、カイラス山を目指す巡礼の様子を写したものです。
始めてそれらを個展で見たとき、圧倒的な迫力にしばらくその写真の前から動けなかったのを覚えています。


皮の前掛けと古いタイヤから作ったサンダルを手に付けた男性たちが、ひたすら岩場や雪渓を這い進み、およそ2週間かけてカイラス山を目指す姿は、犯しがたい神聖さと厳しさを感じさせます。


彼らの目的は、地獄や餓鬼に落ちることなく、来世もまた人間に生まれてくること。
そのために、道なき道をわずかな、そして粗末な、とも言える装具だけ身につけて、這って行くのです。


ところが、そんな厳しい巡礼の旅の只中にありながら、カメラを向けると顔中しわくちゃにして微笑む男性の姿もあったり。
この厳しさの果てには来世の自分の幸福がある、と心から信じているから艱難辛苦の旅でも笑顔を忘れずにいられるのでしょうね。


文明社会に生きる私たちがとうに失ってしまったシンプルで、それでいて揺るぎない営みを続けるTIBETの人々の姿を見る度に、本当の豊かさや幸福はなんだろうか、とつい考えてしまいます。


物質主義にすっかり毒されて生きている身では、今更そのような生活には憧れてもなじむことは到底できないと思いますけど。(^_^;)


ただ、何かに迷ったときやしんどくなったときに、彼の写真集を開くとすっとそれらがリセットされるような気がするのです。


今日のお花

セントポーリアです。
花弁の外側のぼかしたような青色に惹かれて購入してしまいました。

今日の切手

カードの画像を撮り忘れたので(^_^;)、今日は宇宙切手をどうぞ。
これは私が小学生ぐらいのときに、父に連れられて行った先で、購入したものです。
私の切手好きルーツは父譲りですな。
子どもの頃は、父が毎月記念切手を購入してくれてたんですよ。
悠久の大地も好きですが、宇宙も同じぐらい好きかもしれない。
どっちも限りなく自由な空間ってところが、自由人にはたまりません。(笑)