I am a Sherlockian.

３月１２日公開の映画『シャーロックホームズ』の予告を見て、ちょっとテンションが挙がっているRosemaryです。
私の活字中毒人生のスタートラインが実はシャーロック・ホームズなんですよ。
厳密に言うと、一番最初に読了したのはこのｂｌｏｇのタイトルにもしているバーネットの『秘密の花園』なんですが、どっぷり本にハマッたのはホームズがきっかけなんです。

あれは忘れもしない、小学校４年生の時。
放課後の図書室で、何か面白い本はないかなーと物色していた私は、ふと、そういや本棚の隅の一番上にはどんな本があるんだろうと思ったんですね。
小６で身長160センチになった私も、当時はまだそこまで背が高くなかったので、天井近くまである本棚の一番上は踏み台にでも乗らない限り手が届かなかったんです。
そんなわけで、もっぱら手の届く範囲の本しか読んでなかったんですが、あらかた下段にある本は読みつくしてしまい（ちなみに、小学校の図書室にある本は在学中に全部読みつくしました）、本棚の上の方を探検してみようと踏み台に乗ったのが運命の出会いだったわけです。
そこにあったのはホームズ・モノの中でも傑作ぞろいとされる短編集『シャーロック・ホームズの冒険』。
『赤毛連盟』を読んだ時の衝撃ときたら、世の中にこんな面白い本があったのねー、と。
今でこそ荒唐無稽で、いささかこじつけ感も否めないストーリーですが、それでもあの物語のアイデアってすごい秀逸だと思います。
他にふたりといないであろう強烈なキャラクターの持ち主であるホームズと、そんなホームズに酷評されながらある意味こき使われ（笑）、それでも忠誠心を尽くすワトスン博士のコンビ・プレイも絶妙なさじ加減です。
私のミステリー好き、そしてコンビ好きは絶対ホームズがルーツですね。
ヴィクトリア朝の雰囲気やホームズの愛用するアイテムの描写なんかも素敵で、色々あこがれたものです。（あ、古いもの好きのルーツもホームズなのか）

で、あまりにも好きな気持ちが高じて、大学の卒論ではホームズと作者・ドイルの比較研究などしてしまったほど。（英米文学科卒なんで）
いわゆる文学作品ではないホームズ・モノを卒論にするのは、正統派の教授連中から見たらかなり異端だったらしいですが(^_^;)、それでも引き受けてくれる教授がいたおかげで、無事単位も取れて卒業できましたわ。
この卒論のために、イギリスまで行きましたからねー。
やはり本場の空気を味合わないことには書けないわ、と。（まるで取材旅行に行く作家のよう。笑）
ベーカー街２２１ｂはもともとは存在しない住所だったんですが、今はそこにPub The Sherlock Holmesがあります。
私ももちろんそこに行きましたが、Pubの看板のパイプを加えたホームズ氏の横顔を見たときには感無量でしたわ。
２階のホームズの部屋を再現したスペースも、ファンには垂涎モノ。
この部屋まるごと持って帰りたい！って真剣に思いましたね。(^_^;)

↓は卒論の参考資料にと買い求めた本

左端は５６の短編が入ってるComplete Bookで、挿絵もThe Strand Magazineに掲載当時のものが載ってます。
ペーパーバックとは思えない分厚さですよ。
真ん中は貴重な作者コナン・ドイルについて書かれたもの。
本場のイギリスでもドイル関係の本を探すのは至難の業で、結局英語版はこれのみ、足りない資料は日本のシャーロック・ホームズ研究の第一人者である小林司さんと東山あかねさん（写真右）の本にかなり助けられました。
ホームズのコカイン中毒癖をフロイトの精神分析学的観点から解き明かしたりと、斬新な切り口で面白いです。

今回の映画は２１世紀版シャーロック・ホームズらしく、それまでのホームズのイメージとはかなり違ったワイルドで腕っ節の立つ人物として描かれているようですが、原作でもボクシングはプロ級の腕前とあるので、その部分を強調したんでしょうね。
私的にはジュード・ロウ演じるワトスン博士がかっこよすぎじゃないか、と思わないでもないですが。(^_^;)
ホームズ、ワトスンともにイメージそのものなのは、やはりグラナダテレビ版でしょうか。
ジェレミー・ブレッドのホームズは、シドニー・パジェットの挿絵からそのまま抜け出てきたみたいでしたものね。
日本語版の吹き替えを担当した露口茂さんの声もぴったりでした。

シャーロック・ホームズの冒険 DVD BOOK vol.1 (宝島MOOK)

↑のDVD BOOKでドラマとオリジナル・シナリオの両方が楽しめますよ。

映画版ではスピルバーグが総指揮を務めた『ヤング・シャーロックピラミッドの謎』が好きです。

ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 [DVD]

そして、最初の６話を宮崎駿が監督したアニメ版の『名探偵ホームズ』も忘れちゃいけません。

名探偵ホームズ DVD-BOX

犬なのにカッコイイんですよー、ホームズが。（笑）
おまぬけ、もとい、おちゃめなモリアーティ教授や、行動派で可愛い未亡人のハドソン夫人など、原作とはまた違ったホームズの世界が楽しめます。

ドイルの死後も、色々なパロディ小説が書かれたり、漫画にもなったりと、あらゆる媒体を通して生き続けてるホームズの世界って、本当に奥が深いなーと思うのでした。

今日の動物

Snoozie the Bunny again.ですよ。
今日はお疲れモード＆お天気も良くなかったので、昼からお部屋にこもって、Antique Pretzelさんで購入したスタイをリメイクし、Snoozieちゃん用にしました。
身頃のサイズはバッチリだったんですが、首周りがでかすぎて入らなかったため、思い切って弱っていた紐の部分を切って、付け替え、素敵なチュールレースやモチーフ、ボタンなどでちょこっと可愛らしさをプラスしてみました。(チュールレースとボタンは:kkoma:さんのとこから来たものですよ〜）
どうですかぁー、プゥコリンさん？

今日のイースター・カード

ボンネットを被ってチューリップを手にしたウサちゃん。
ピンクに頬を染めた笑顔が愛らしいですね〜。

今日のお花

こちらもクモマ草再びですが、玄関に置いてるこの子、だいぶお花がわさわさしてきましたよ。
この調子で元気なままいってくれるといいのですが。
そういえば、ブルーベリーにもいっぱい花が咲いてましたー。
（お天気悪くて画像が撮れなくて残念）
でも、すずめさんが頻繁にブルー・ベリーの花を狙ってやってきてるんです。
このままじゃあ、実になる前に花を食べられてしまうよー。(^_^;)