Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

Step Father Step♪

雨かと思えば晴れたり、そしてまた雨が降ったりと天候がめまぐるしく変わった1日でした。
午前中は昨日書いた通り病院へ。
いつも早朝から検査の順番を確保しに来る人で結構混んでるんで、早めに出たのですが、思ったより人がいなくて拍子抜け。
こんなんならもっとゆっくりできたのになー。
ま、検査開始までの待ち時間とかの間に『トワイライト』を100ページぐらい読み進めたのでよしとしよう。(笑)
そして、帰り際調剤薬局に寄り、先月と同じことをしでかした私。
そうです、またしても薬剤師さんに話しかけられたのに、意識がついていかなかったのです。
まったくもって前回と同じ轍を踏む、自分の学習能力のなさにがっくり。
出先に本を持ち込むのはもうやめようかなー。(でも、ないと手持ち無沙汰)
それはそうとして、検査の結果は一応平均値の範囲に収まってました。
ただ、「薬止めたら絶対元に戻るよね」的レベルなので、また来月行かなくてはいけないのですが。
それを過ぎたら、2、3ヶ月間を空けてもいいらしいので、ちょっとは楽になるかな。
ご心配頂いた皆さん、ありがとうございました。


さて、今日は私の大好きな作家『宮部みゆき』さんの作品で、オススメのものを紹介したいと思います。
宮部さんと言えば、今や日本を代表するミステリー作家(時代物でも有名ですが)なので、名前を知らない人はいないと思うんですけど。
ドラマ化や映画化も何度もされてますし。
『龍は眠る』、『レベル7』、『火車』、『模倣犯』、『理由』などなど、代表作を挙げれば枚挙にいとまがありません。
そんな代表作ももちろん好きですが、私が宮部さんの作品の中で特に好きなのは、短編では『ステップファザー・ステップ』、長編では『スナーク狩り』と『東京下町殺人暮色』です。


「屋根から落ちてきたお父さん」というサブタイトルが付いてる通り(他社の文庫版にはこのサブタイトルはついてないような)、ある日「お父さんが」中学生の双子の家の屋根から落ちてくるんですね。
「お父さん」が御神酒どっくりコンビ(何しろそっくりで同時にしゃべったり、1行1行交互にしゃべったりと気の合いすぎる双子なのです)と評するこの双子の両親は、ある日揃いも揃って浮気相手と駆け落ちしてしまいます。


父は母が、母は父が双子の面倒を見ていると信じ切っている訳ですが、実際は双子たちだけで生活しているという。
双子たちは、なんとか両親がいないことを周囲に隠して乗り切っていたものの、父兄参観日とか親が必要な場面というのはどうしてもあるわけで、そこに運良く(?)屋根から落ちてきたのがプロの泥棒の「お父さん」だったんですね。
双子たちがこのチャンスを逃すはずもなく、最初は泣き落としで、次は怪我をしたお父さんの面倒を甲斐甲斐しく見て、なんとか仮のお父さんになってもらおうとします。
しかし、それでも「うん」と言わないでいると、双子たちは強硬手段に。
なんと「ぼくたちあなたの指紋を採っちゃったんだ♪」とあくまで無邪気にのたまう双子たちに唖然とする「お父さん」。
この双子、見た目の可愛さにだまされてはいけない、と「お父さん」が最初に悟った瞬間だったのでした。


でもでも、最初は嫌々「お父さん」の役割をこなしていたのが、いつの間にか情にほだされ(?)誘拐された双子の片割れを救出に向かったりと、段々本当の「お父さん」らしくなっていく過程がハートウォーミングに描かれています。


物語の中では「お父さん」の実際の名前も明かされていませんが、30代半ばのそれなりにいい男で、双子たちの担任の先生といい雰囲気にもなったりします。
このまま1つの家庭に収まっちゃえば問題ないんじゃないの?と思うぐらいですが。
「お父さん」に仕事の口利きをする「梁瀬のおやじ」なんて、すっかり双子のおじいちゃん気取りですし。
「お父さん」を懐柔するのが難しいと見極めるや、その矛先を「おじいちゃん」に向ける双子はどこまでも抜け目がないですな。(笑)
ま、最後にはもし双子の両親が帰ってきたら、俺はどうなるんだろう?と考えるぐらいには「お父さん」もすっかり双子に情が移ってるんですけど。
この時点で、私は本当のお父さんよりよっぽど「お父さん」らしいと思うんですけどねー。


Step Father Stepというタイトルも秀逸。
英語で「義理の父」という意味ですが、同じ意味合いのFather in Lawよりこちらの方が軽妙な感じだし、「お父さん」がスキップしてやって来たような楽しい感じがしますよね。
連作短編で気軽に読めるので、未読の方は是非読んでみて下さいねー。
『スナーク狩り』と『東京下町殺人暮色』については、またおいおいご紹介します。


今日の絵本

こちらは私が学生時代に行ったイギリスで購入したものなので、厳密に言うとヴィンテージ品でもなんでもないと思いますが。
あまりの安さに(多分1冊500円ぐらいだったような)購入しましたが、あとでもっと買い占めておけば良かったと後悔しましたよ。
日本ではありえないですよね、絵本がこんな価格であるって。
他にもたくさん種類があったので、いつかどこかでまた巡り合うことがあるといいな。


今日の動物

ちっちゃいモノが好きです。コレクションボックスの中身はアンティークな子もいれば、行く先々の動物園で買ったもの、果てはお菓子のおまけでくっついていたものなど色々。
ボックス上のカードも気に入ってます。
後ろの方のウサギの3連カードはツネットさんで溜まったポイントと引き換えに頂きました。


今日のカード

可愛いアニマルがアップでにっこり笑いかけているカードも好きですが、こういうほんわか可愛いカードも好きです。
絵本の1シーンのようですよね。
素敵な頂き物カードもあるのですが、また後日UPしまーす。


今日のゴン太

これに効果音をつけるなら、うにょーんって感じかな。(笑)
すっかり伸びきってるちびっ子ゴン太ちゃん。
前足が不自然な角度に曲がってるのも、仔犬ならでは。
成犬ではこうはいきません。