響く言葉
And so my fellow Americans,
Ask not what your country can do for you.
Ask what you can do for your country.・・・それゆえ、わが同胞、アメリカ国民よ。
国家があなたに何をしてくれるかを問うのではなく、
あなたが国家に対して何ができるかを自問してほしい。ジョン・F・ケネディ『大統領就任演説』より
第二次世界大戦後、世界がまだ混沌としている時にケネディが国民に呼びかけた言葉です。
過去に例を見ない未曾有の大震災に対し、思うように進まぬ救援活動や原発問題で、政府やマスコミに批判的な風潮が高まっているように感じます。
でも、批判することで建設的な何かがそこから生まれるのでしょうか。
私も含め、人は全能の神ではなく、一個人としてできることには限界があります。
また、批判している対象の全てが見えているわけでもありません。
表面化している一部だけを捉えて、何かの捌け口のように批判することはひどく危険なことのように思えます。
今、一個人として何が出来るのか、何が最善の行為なのかと、自分の心と冷静に向き合って考えること。
そして、幾多の困難を乗り越えてきた先人たちの言葉や英知を頼りに、新たなる未来を切り開く決意や心構えを持つこと。
有史以来、人類は数え切れないほどの困難を経験してきています。
たまたま戦争も貧困もない平和な時代の平和な国に生まれた私たちは、想像を絶するこの難事に途方に暮れるばかりですが、こんな時こそ過去の歴史を振り返り、そこから謙虚に学び、今に生かしていくべきではないでしょうか。