Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

ヴィンテージ絵本 Bunny Hopwell's First Springその4

昨日は副反応で更新するのをすっかり忘れてました(^-^;

久々に悪寒、発熱(38度以上)、頭痛、体の痛みとフルコースを体験し、ひたすら寝ましたが、寝すぎて体バキバキで、今朝もまだちょっと微熱だったため仕事も休んじゃいました。

おかげさまで、お昼前には回復しましたが、もうホントに大変でしたよ!

3回目はモデルナだったのですが、モデルナは副反応がファイザーよりきついですね。

4回目とかもう嫌やわー。

副反応というより、ほとんどインフルエンザに感染したようなもので、勘弁してだよ(^-^;

これから3回目を接種される方はくれぐれもお気をつけて。

では、Bunny Hopwell's First Springの最終回です。

 

「バカだなあ」とバニー・ホップウェルの上で笑い声がしました。
「それはスミレさ」
バニー・ホップウェルは見上げました。

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木に座っていたのは、太った赤い胸の鳥でした。
「あなたがー」とバニー・ホップウェルは言い始めましたが、鳥は「ぼくはコマドリだよ。君は誰❔」と言いました。
「ぼくはホップウェル」とバニー・ホップウェルは答えました。
「会えて嬉しいよ、ホップウェル」とコマドリが言いました。
「春はどうだい❔」
「それはただの悩みだよ」と彼は言いました。
「ぼくは春を見つけられないんだ」

「見つからないだって❗️」とコマドリは叫びました。
「なぜなんだ、ホップウェル、君はその真っ只中にいるのに」
「なんですって❗️」とバニー・ホップウェルは空中に飛び上がりながら叫びました。
「この緑のもの❔」

 

「いやいや」とコマドリが笑いました。
「それは草だよ。食べてもいいけどね。試してごらん」
バニー・ホップウェルは慎重にひと口かじりました。

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うーーーーーん。
バニー・ホップウェルは食べて、食べました。
彼は春についてすっかり忘れていました。
彼はわき腹が膨らむまで食べました。
それから彼は丸くなり昼寝をしました。
彼が目を覚ました時、太陽は空高くにありました。
全ての世界がスミレと草の匂いに満ち、至るところでコマドリの歌が聞こえました。
バニー・ホップウェルはこれまで生活よりも幸せでした。
理由は分かりませんでしたが、そのように感じたのです。

 

「まだ春のことを考えてるのかい、ホップウェル❔」とコマドリは木から降りて言いました。

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「まあ、春は全てのものの中にあるんだ。君はそれを暖かい太陽の中や新鮮な緑の草の中で見ることが出来るんだよ。そして、君はそれを君の中で感じることが出来るのさ。我々はみんなそれを感じるんだ。スミレはそれを感じるから出てくるし、クマもそれを感じるから春に目覚めるんだ。そして、ぼくは春に羽をひろげ、君は春に耳をピクピク動かす。何故って僕らも春を感じるからね。春は見た目も気持ちもいいものだよ」
「そして、それはいい匂いもするね❗️」とホップウェルは草むらに鼻を埋めて言いました。
「もう春が何だか分かったかい❔」とコマドリが尋ねました。
バニー・ホップウェルの目は段々大きくなりました。
「ああ、うん」と彼は息を切らして言いました。
「ああ、ありがとう、コマドリさん」と彼は言いました。
「家に帰ってお母さんに話すよ」

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全速力で彼は森の中を抜け、門の下を通り、納屋を通り過ぎました。

彼は巣穴の前で止まりました。
お母さんウサギが日向ぼっこしていました。

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「お母さん、お母さん」とバニー・ホップウェルは息を切らして叫びました。
「ぼく春を見つけたよ❗️あのね」と彼は言いました。
「どうして春がspringと呼ばれているのか分かったんだ。見て❗️」
バニー・ホップウェルは地面にしゃがみました。
それからーspringー彼は庭の柵を飛び越えました。

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そしてーspringー再び跳ね戻りました。
「見える❔」と彼は笑いました。
「Spring(春)はSpringing(跳ねるんだ)」
全てのホップウェル家のウサギたちも笑いました。
なぜなら彼らはバニー・ホップウェルが正しいと知っていたからです。
そして、彼の最初の春に小さなウサギを見るのが楽しかったからです。

おしまい。