ヴィンテージ絵本 Moonymouse その2
今週は土曜日までの6勤です。
土曜日に仕事でちょっと色々あるので、今その準備やなんやかんやで忙しいためサクッと更新しときますね。
では、続きです。
月について夢見ていて、家族のネズミの穴に入ろうとしたムーニーマウスですが…
それで彼はそのそばの壁にバンっと激突しました。
彼は木に登っていることを夢見て、馬の足を登りました。
彼は自分のベッドに飛び込むことを夢見て、農夫の浴槽に飛び込みました。
ある日、彼が干し草の山を歩いていたとき、ヒナギクとキンポウゲの夢を見ました。
ムーニーマウスは端から降りて、下へ、下へと落ちました。
彼が牛の飼い葉桶に水しぶきをあげて着陸するまで。
ムーニーマウスはあちこち泳ぎ回りましたが、飼い葉桶から抜け出すことが出来ませんでした。
彼は泳ぎ過ぎて疲れました。
その時、年老いた牝牛のベルが水を飲むために口を桶に入れました。
ムーニーマウスは彼女の頭を駆け上がり、そしてベルの背中に沿って走りました。
それから彼はベルの尻尾を滑り降り、床に着地しました。
ムーニーマウスは怖すぎて夢を見ることが出来ませんでした。
彼は安心を得るためにただお母さんの待つ家まで走りました。
ムーニーマウスが次にチーズを食べた時、彼は夢を見ませんでした。
森を歩いた時も夢を見ませんでした。
ムーニーマウスは壁にぶつかりもしなければ、干し草の山から落ちたりもしませんでした。
何故なら今やムーニーマウスが夢を見るのは自分の小さなベッドでぐっすり眠っている時だけだからです。
おしまい。
何故このエンディングなのかなーと考えたとき、絵はとても可愛いのですが、物語はやはり子どものための寓話なんですね。
空想ばかりしてると痛い目見るよってことなんでしょうね。
思えば、私が子どもの頃にはイソップ物語や日本のおとぎ話を本やアニメを通じてたくさん触れる機会があったので、善悪の区別だとか怠けたり人に意地悪すると、結局自分にかえってくるよってことを自然に学んだ気がします。
先日たまたま同僚さんとそういや最近の子ってイソップ物語とか知らないよねーという話になり、そんなことを考えたのでした。
昔からあるものって、やっぱりきちんと意味があって今に伝わってるんだから、寓話も見直されるといいのにな、と我が儘放題に育ってる姪っ子を見るにつけ思うのでした😅