絵本 レミーさんのひきだし
今日は11月の満月便で届いた「レミーさんのひきだし」をご紹介しますね😃
文、斉藤倫 うきまる、絵、くらはしれい。
一人暮らしのレミーおばあさんのうちに小さなタンスがあり、一番下の引き出しには空き瓶や空き缶、セーターをほどいた毛糸玉、花束を結んでいたリボンなど、再び出番を待っているものたちが仕舞われていました。
そこへ宝石みたいなチョコレートが入っていた小箱が仲間入りします。
かつては煌びやかなチョコレートが入っていた小箱は暗い引き出しに仕舞われて、先に仕舞われていた赤い毛糸玉に「からばこさん」と言われてがっかりします。
春のある日、引き出しから柔らかな光が差し込み、レミーさんがキャンディーの空き瓶を取り出しました。
空き瓶はレミーさん手作りのイチゴジャムを詰めてもらい大喜び。
その様子に小箱は引き出しの中でビックリしました。
夏にはお砂糖が入っていた大瓶が取り出され、夏野菜のピクルス入れにされました。
秋には町外れのレオおじいさんのところで生まれた仔猫を引き取り、花束のリボンを取り出すと、仔猫に結びました。
引き出しに仕舞われていた他のものが次々と素敵に再利用されていくのに、小箱の出番はちっとも訪れません。
そして、冬のマルシェの日になると引き出しの中はほとんど空っぽになりました。
マルシェに出店したレミーさんのお店も大繁盛ですが、小箱の姿はどこにもありませんでした。
すっかり寂しくなった引き出しの中で小箱が悲しんでいると、引き出しががらりと開き、手が伸びてきました。
今度こそレミーおばあさんに使ってもらえる❗️と期待したのに、なんと箱をつかんだのはレオおじいさんでした。
果たして小箱の運命は⁉️
引き出しの中で見捨てられた小箱の視点で物語が展開していく意外性に驚き、可愛い小物をついつい集めてしまうレミーおばあさんの癖に思わず共感し、小物の再利用の仕方もいいなーと思っていると、最後に素敵な大どんでん返しが待ち受けていました😃
レオおじいさんに貰われていった小箱の素敵な再利用法とは⁉️
ぜひ、結末はご自身で読んで確認してほしいです。
これは大人のための絵本ですね❗️
挿し絵もアンティークの世界観を感じられて素敵です😊