Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

ヴィンテージ絵本 Little Mailman of Bayberry Lane 2

「そして、アヒル夫人、あなたには今日は黄色い手紙です。黄色は、知っての通りいいニュースを意味します」

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彼はチューリップのカタログをカメ氏の郵便受けに入れて呼び掛けました。
「こんにちは、カメ氏。ここに返事をしないあなたのためにtu-lips(tuはフランス語であなた、lipsは唇という意味なので、おそらく無口なカメ氏をからかった表現)がありますよ❗️ハ!ハ!ハ!」

そして、彼は来たのと同じぐらい早く小道の曲がり角のあたりにいました。
そして、そこには郵便受けのそばに立って彼を待っているブタ夫人がいました。

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小さな郵便配達員は明るい笑顔を浮かべて「おはようございます、ブタ夫人❗️」と呼び掛けました。
「今朝はリンゴのタルトの匂いがしますか❔」
「今日はわたしのお菓子作りの日ですよ」とブタ夫人が言いました。
彼はタルトをかじりました。
「ブタ夫人、あなたはヤマモモの小道で最高の料理人ですね❗️」

彼はなぜブタ夫人には手紙がこないのだろうと思いました。
多分それは彼女自身が手紙を書いたことがないからでしょう。
何故彼女は友達がいないのかしら。
多分彼女は友達を作るためにどこにも出掛けないからです。
たぶん彼女は恥ずかしがり屋で、挑戦するのを恐れているのです。
誰かが彼女の後押しをするべきです!
彼はまだリンゴのタルトをかじっていました。
「ふむ、む、む」と彼は言いました。
「今日は金曜日だ。彼女は来週の金曜日に何か焼くだろう!」
その時彼は素晴らしいアイデアを思いつきました。
「素晴らしい❗️」と彼は叫びました。
そして、彼は家に帰ってそのことに取りかかるのが待ちきれませんでした。

小さな郵便配達員の家は石垣の下にあったので、昼間でも部屋はいつも暗いままでした。
彼はガチョウ夫人のヤマモモのキャンドルに火をつけ、テーブルに座って手紙を書きました。

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彼は「あなたは次の金曜日の午後3時にブタ夫人のためのサプライズ・パーティーに招待されています」と書きました。
それから彼はガチョウ夫妻のためにピンクの封筒に招待状を入れました。
それから、もう1つはアヒル夫人に、そしてあと1つはカメ氏に招待状を用意しました。