満月便絵本 川はどこからながれてくるの
今日は中秋の名月で満月ですね。
ということで、今月@noel_noel2020 さんから届いた満月便の絵本「川はどこからながれてくるの」をご紹介。
トマス・ロッカー作、簑浦満里子訳です。
川の近くに住む兄弟、ジョシュとアーロンは夏のある日玄関前の石段に座って、目の前をゆったりと流れる川を見ながら、「この川はいったいどこからながれてくるんだろう」という疑問を持ちます。
そこで、この川が好きで、ずっと前からここに住んでいる祖父なら知っているかもしれないと、祖父にキャンプに連れていってくれるように頼みます。
翌日、おじいさんと共に川を遡る旅に出た兄弟のひと夏の小さな冒険を描いたお話はどちらかと言うと淡々と進みます。
でも、その静かな語り口の中に祖父と少年たちの暖かい絆が感じられる物語となっています。
なにより、この絵本の特筆すべき点は絵の美しさ。
もはや絵画レベルと言ってもいいぐらい。
特に刻一刻と変わる空と光の描写は驚くほど写実的です。
キャンプファイアの炎と満月に照らされて、おじいさんの話しに耳を傾ける兄弟たちはこのひと夏の冒険をきっと忘れないでしょうね。
ちなみに、私はこのお話を読んで、そういや私もおなじ疑問を持って、幼馴染みと川を遡ったことあるなー、と不意に思い出しました。
私たちが遡った川はこんなに雄大な川ではなかったけど、それでも道中わくわくしましたね。
ちなみに最後は田んぼに突き当たり、行き止まりでした。
この川はどこから流れてくるんだろう?は子供なら誰しも一回は思うことなのかもしれないですね。