Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

ヴィンテージ絵本 Scamper その1

暦の上では秋ということで、今日からは可愛いリスくんの絵本を紹介しますね。

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スキャンパーはFerny Forestで一番小さなリスでした。
彼は勇敢でもありました。
ある日、彼は友だちと鬼ごっこしながら帰ってきました。
彼は周りの大きな木を見てふさふさした尻尾をあちこちに振りました。

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「チー、チー、チー、チープ❗️」と彼は鳴きました。
「お母さんはどこ❔お父さんはどこ❔
それに、ああ、僕のおうちはどこ❔」

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シマリスのチャッキーが茂みから頭を出しました。
「こんにちは、スキャンパー」と彼女は
言いました。
「あなたが出掛けてる間に何人か男たちが来て、あなたたちの木を切っていったのよ。彼らはそれをトラックに積んで、木材に切り出すために製材所に運んで行ったわ。」
「もうおうちがないなんて‼️」とスキャンパーは大きな輝く瞳で悲しげにチャッキーを見ました。
彼はふさふさの尻尾を振り回しましたが、一言も話しませんでした。

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ウッドチャックのウィリーが茂みから頭を出しました。
「やあ、スキャンパー!」と彼は言いました。
「君のお母さんとお父さんは素敵な南向きの他の木を探しに行ったよ。君たちの新しい巣のための木さ。知っての通り、冬の食品庫のための穴がある木だよ!」
スキャンパーは大きな輝く瞳でウィリーを何度も見ました。
彼のふさふさの尻尾はシュッシュッと音を立てましたが、彼は何も言いませんでした。

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フクロウのオスカーはすぐ近くで日課の体操をしていました。
「ひとつフー、ふたつフー」と彼は鳴き、羽根を上下にパタパタしました。
「お前さんはわしが言うことに興味はないだろうね、スキャンパー。でも、この晩秋に新しい食品庫でどうやって木の実を見つけるんだい?」

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「ワシの仲間よ。どうやってこの冬を乗り切るつもりだね?」
そしてフクロウのオスカーは何度も頭を振りました。
今度はスキャンパーはふさふさした尻尾をシュッ、シュッと振りながら何か言いました。
「チー!応援して!」としゃべりました。
「方法を見つけるよ」
彼は一人で森の中に走って行きました。

彼は素早くブナの木に駆け上がり、再び途中まで降りて来ました。
それから彼はひげが震えるまで考えに考えました。

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彼はいつも逆さまになって考えました。
ウサギが彼を見ようと飛び出てきました。
しかしスキャンパーはウサギに気づきませんでした。
彼は付いて来ていた小鳥にも気づきませんでした。

チー、弱音を吐くな!」と彼は突然言いました。
「いい考えが浮かんだぞ❗️」
スキャンパーは素早く森の奥に入って行きました。
「男たちのトラックがどっちの道に行ったか探そう」と彼は自分自身に呟きました。
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でも、大きな森は段々暗くなってきました。
彼は自分の前の地面の大きくて奇妙な足跡を見るために立ち止まりました。
「これは何だ❔」と彼は震えた声で言いました。
「男か、馬か、キツネか、それともオオカミの足跡だろうか❔」

 

つづく…