シェークスピアの発明した英語
今日で移動される方々とはほぼお別れの1日でした。
職場での3月は物悲しく過ぎていき、4月になれば慌ただしさがやってきます。
明日は1日お休みをもらいましたが、同僚君が最後来るというので、ちょっと顔出しはしようかな。
お疲れ様的な、ほんの気持ちの品を渡しましたが、えらいでかいものが返ってきてびっくりしました。
中には私の好きなお茶とか入ってて、私の好みをよくご存じで、と。
〇〇が好きーとか叫ぶと、大抵どこかからそのお品がやって来る現象(笑)
さて、去る人との別れを惜しみつつ、新年度に向けてもちまちま仕事をしています。
昨日、今日と外国人スタッフのEちゃんに来てもらい、あれこれお手伝いしてもらいました(助かるー)
Eちゃんはものすごい本好きで、同じく本好きな私とは会えば読書談議になったりもします。
今日はシェークスピアの発明した英語について教えてくれました。
シェークスピアといえば、言わずと知れた「ハムレット」「オセロー」「リア王」「マクベス」の4大悲劇をはじめとする劇作家です。
私も小学生の頃、図書室にあったシェークスピアの戯曲は一通り読んだなあ。
大学時代は授業で原書を読んでみたりもしましたが、シェークスピアの時代はまだ今のように英語がきちんと体系化されていなかったので、現代英語とのあまりの違いに挫折した覚えがあります(^_^;)
現代英語に慣れ親しんだ私からしたらシェークスピアの操る英語はもはや別の言語という感じですが、実はシェークスピアが初めて使った英語の中には今日でも使われているものがおよそ3,000語もあるのだとか。
シェークスピアの書いた戯曲はその内容が優れているのはもちろん、初期近代英語を知る上でも重要な資料なんですね。
ちなみに、その中には日本語としてもなじみのある言葉もいくつかあります。
bloody,control, hurry, lonely, addictionなど。
作品の中で使われたフレーズも現代まで生き残っているものが結構あるよう。
It's Greek to me.(私にはさっぱりわからない)やcatch a cold(風邪をひく)は今でもよく使いますね。
そして、シェークスピアが作ったフレーズが別の作品で使われることも。
私も大好きなシャーロック・ホームズではThe game is afloot.というフレーズが何度か出てきますが、これはシェークスピアの「ヘンリー5世」「ヘンリー4世」からの引用だそう。
「獲物が現れた」というような意味で、ホームズにとってわくわくする事件が現れたことが伝わるフレーズとなっています。
シェークスピアの発明した英語という視点から原書を読む、というのも面白いアプローチの仕方かもしれませんね。
私も時間が出来たらもう1回チャレンジしようかな。
ちなみに、若き日のシェークスピア少年(作中ではウィル)がエリザベス女王を暗殺の危機から救ったり、妖精パックのいたずらで同時代の日本に飛ばされ、本能寺の変前夜の信長と出会ったり、信長暗殺後に市中で少女時代の出雲阿国に出会う、という奇想天外なファンタジーがこちら↓
図書館で借りた児童書ですが、わりと面白いです。
今どきの子はシェークスピアなんて知らないので、これを読んでも途中でウィルがのちのシェークスピアだとはピンとこないでしょうねぇ。
ウィルに絡んでくるハムネットという青年の名前がシェークスピアの友人、そして彼の息子の名前から来ているなんてのもわからないよね。
むしろ、ある程度これらの登場人物についての予備知識がある大人が読んだ方が楽しめそうな気もします。
エリザベス女王と信長の統治者としての苦悩とか、大人の方が理解できますし。
その点をクローズアップしすぎたせいで、児童書としてはちょっと中途半端ですが。