Secret GardenⅡ

アンティークや可愛いもの、そして奈良とつよしくんが大好きです。

絵本 ごちそうたべにきてください

 オーガニックマーケットに出店している楓文庫さんで、2週にわたり可愛い絵本をゲットしました♪

しもかわら ゆみさんという方の絵本なのですが、とにかく登場する動物たちがみんな可愛い!

もふもふ、ふわふわな森の動物大好き人間としては、ドストライクゾーンな作家さんですよ。

ってことで、何回かに分けてご紹介しますね。

まずはこちらの大型絵本「ごちそうたべにきてください」。

今年発行されたばかりの新刊です。

 表紙のこのうさちゃんだけでも100点満点の可愛らしさ♪

お話の方は「つるばら村」シリーズの茂市久美子さんが担当していますが、お話も素敵ですよ。

このうさちゃん、ごちそうするのが大好きで、秋になるとくるみやどんぐりを集めて、木の葉に「うさぎの家にごちそう食べに来て下さい」という手紙を書きます。

すると、りす、あかねずみ、チョウチョ、クマなど様々な動物がごちそうを頂きにやって来ます。

次々やって来る動物たちにごちそうを振る舞っていると、当然ごちそうするものがなくなりますよね。

もうごちそうするものがなくなって、お客さんもやってこないと寂しくなるなあとうさちゃんが思っていると、りすがお礼に豆柿(渋柿)を持ってやって来ます。

続いて、あかねずみもお礼にと豆柿を。

それを見て、渋くて誰も手を付けない豆柿がたくさんあることを思い出したうさちゃんは、山中の柿を集めると、今度はせっせと皮むきして干し柿を作ります。

冬がやって来て、うさちゃんの毛も雪のように真っ白になったある日、お腹を空かせたてんがごちそうを求めてやって来ました。

うさちゃんは早速作った干し柿を差し出すのですが、それを見たてんは「え、これ渋い柿の実じゃないか」とがっかり

でも「渋いかどうか、一口召し上がってみて下さいな」と言われて口にすると、その甘さにびっくり。

ペロリと平らげてしまいます。

その後も冬眠していない動物たちが次々とごちそうを求めてやって来ます。

最後は雪解けの斜面から顔を出しているふきのとうを見つけたうさちゃんが、もうすぐ山菜採りで忙しくなるから、いまのうちにと、冬眠から目を覚ましてお腹を空かせている動物たちに「ごちそう食べに来て下さい」とまた手紙をしたためるのでした。

楓文庫さんもおっしゃっていましたが、とにかく集めた食材を全部お腹を空かせてやって来た動物たちにごちそうするうさちゃんに、そんなにごちそうして自分の分は大丈夫?と心配になるぐらい健気だなあ、と。

根っからのおもてなし好きというか、自分のことより人のこと優先なんですね、このうさちゃん。

みんながごちそうを食べに来てくれるのがとにかく嬉しい、というのが伝わってくるお話です。

うさちゃんもみんながごちそうを食べに来てくれるから淋しくないんですもんね。

絵もストーリーも優しい気持ちにさせてくれる絵本です(^^)