つるかめ助産院
実家に帰ってぼへーっと新聞のテレビ欄を眺めていたら、つるかめ助産院がドラマ化されているじゃないですか。
え、今頃気づいたの?と思ったあなた、ええ、今頃気づきました。^^;
基本、ほとんどテレビ見ないし、新聞取ってないしねぇ。
って書くと、何時代の人だ、お前はって感じですけども。
あ、話が逸れたけど、それで、つるかめ助産院を読んだのに、レビューを書いてなかったなぁと思い出し、ネタがないので、じゃあ書くか、と。(そんな動機なのか。^^;)
ってことで、小川糸さんのつるかめ助産院↓について。
- 作者: 小川糸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 単行本
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借りた本だから、読み返して詳細が書けないのが辛いところですが、そこは知ってる人は勝手に脳内補完してね。^^;
妊婦というか、出産を扱ってる物語ということで、妊婦でもなけりゃ、出産経験もない私としては、書店で見てもあまり食指が動かない話だなーと思ってたんですね。
ところが、前にも書いたと思うんだけど、雑誌で小川先生と宮沢りえちゃんが対談してるのを読んで、なんか引っかかるものがあり、その直後、たまたま本を借りられたので読んだところ、当初身構えていた気持ちが嘘のように物語にハマりこんじゃったという。
主人公、まりあよりは亀子先生に魅力を感じるんですけども。
こういう人がいてくれると、安心して子どもを育めるんだろうなという安心感がすごーくある。
現実には亀子先生がしてるようなことって難しいんだろうけど、本当にこんな島、こんな助産院があるといいよねと素直に思える作品です。
それにしても、この物語、見事に女性のための物語という感じ。
登場人物も亀子先生やパクチー嬢など、個性的で魅力的な人物はみんな女性なんですよね。
唯一男性で存在感を示しているのが長老なんですが、その長老にはまさかの結末が。(;_;)
まりあの夫の小野寺くん(なぜ夫を小野寺「くん」呼ばわりなのか、若干違和感が)なんて、ラストシーンしか登場しないし。^^;
物語自体がとても良かっただけに、あのラストはちょっと蛇足というかご都合主義的で、そこだけが惜しいんだよなあ。
ドラマでは小野寺くんもちゃんと出てくるみたいなんで、その辺の不満がうまく解消されるといいのですが。
個人的に、余貴美子さんの亀子先生はイメージ通りだなと思います。
あと、この物語を読むと、食欲が湧きます。(笑)
食べることは生きること、というのがよく描かれてますね。
私もパクチー嬢の作るベトナム料理が食べたい!