『葡萄狩り』 夜半過ぎ、月の煌(かがや)く気配がして睛を醒ました 寝台をならべている従兄の、寝息は聞こえてこない 敷布(シィツ)のうえにある彼の白い手は、ちょうど月の反り具合に似ていた 霜が降りるかもしれないな、 ゆっくりと瞼をひらきながら、従…
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